マーケットレポート(weekly)

<2026年6月15日>

【原油マーケット】

(/bbl) 週初 週終 +/-
BRENT $94.25 $87.33 -$6.92
AL $108.99 $97.59 -$11.41
WTI $91.30 $84.88 -$6.42

6月8日、週明け8日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、中東情勢を巡る警戒感がくすぶる中、3営業日ぶりに反発した。イスラエル軍はイラン各地の軍事施設などを標的に反撃し、イランも同日、新たにミサイル攻撃を行った。中東での戦闘終結を巡る期待が後退し、原油は時間外取引で買い進まれた。このほか、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の有志7カ国は7日の会合で、7月の原油生産量を日量18万8000バレル引き上げる方針で一致した。
6月9日、イランとイスラエルの交戦が一時停止したことを受けて反落した。沈静化を求めるトランプ米大統領の要請を受け、両国は8日に攻撃停止を表明。現地では9日中に大きな軍事衝突は発生していないもようだ。
6月10日、トランプ米大統領はSNSに「(イランは)交渉に時間をかけ過ぎた。代償を払う必要がある」と投稿。FOXニュースの取材に、発電所や橋への攻撃が近いと警告した。その後、複数のメディアが、トランプ氏がホワイトハウスで記者団に対し、イランとの和平合意が成立しなければ、米国はイランを「非常に激しく」攻撃するつもりであると述べたと伝えた。また、米国がすでにイランから原油の持ち出しを行っていると明らかにしたという報を受け、相場は上げ幅を拡大した。
6月11日、トランプ米大統領は11日夜にイランへの再攻撃を表明していたが、攻撃の中止をSNSで発表した。トランプ氏は戦闘終結に向けた交渉の内容がイラン最高指導部へと持ち込まれ、承認を得たと主張。その上で署名の日時と場所はまもなく発表されるとした。これを受け、協議の合意は近いとの期待が強まり、供給不安が後退。原油は一転して売りに押された。
6月12日、米国とイランの戦闘終結合意期待を背景とした売りが拡大し続落。ロイター通信は午後、イランメディアの報道として、米国と覚書の大半で合意し、国内手続きの最終段階を迎えているとする外務省報道官の発言を伝えた。ただ、週末に署名が行われるかどうかを見極めたいとの慎重なムードが強く、市場の反応は限られた。

【LPGマーケット】

(/MT) 限月 週初 週終 +/-
CP先物 P 7月 $679.43 $655.60 -$23.83
CP先物 B 7月 $724.43 $692.60 -$31.83
米国先物 P 6月 $414.20 $396.29 -$17.91

中東マーケット

プロパン、ブタン共に下落。
米国/イラン和平合意案締結への期待感から下落を続けた。
中東産カーゴの中心的な買い手であるインドではまだ購入余地はあるものの、戦争終結の可能性が見えてきている中で手前の割高なカーゴを購入する意思は薄く様子見の姿勢がみられた。

米国マーケット

相場週間平均:$396.29米国指標の情報はこちら(会員専用)
プロパン、ブタン共に下落。
先週のEIA在庫統計は84.5mil bblと先週比+1.1mil bbl。
米国FOBの経済性は低調に推移しており、今週もFOBのキャンセルが複数聞かれている。
パナマ運河の通峡費用は1通峡あたり100万ドル超えのオークションが発生しており、極東での需要が引き続き弱いことも下落圧力として作用している。

欧州マーケット

プロパン、ブタン共に下落。
高騰する石油製品の需要を賄うために国内製油所の稼働を上げてカバーしていたことにより、随伴して精算されるLPGの数量が増加。
供給が需要を上回っており、価格は下落を続けた。

アジアマーケット

プロパン・ブタン共に下落。
7月前半の極東着カーゴは需要が薄く、手持ちの在庫を売り余したプレーヤーが多くみられる週となった。
中国PDHの稼働率は足元60~65%前後と想定されているが、週後半にかけて価格が下落を続けたため、今後中国石化勢の需要が回復してくるとの見方もある。

フレート、バンカーマーケット

(/MT) 週初 週終 +/-
フレート 中東-日本 $245.00 $237.50 -$7.50
バンカー LSMGO $1,170.75 $990.00 -$180.75

フレートマーケット

ホルムズ海峡は限られた船主のみが航行可能な実質的封鎖状態が継続している中、紅海に面したYanbu港において$255/mtの成約が確認されたことから、6月9日のBLPG1は$245と前回公表対比+35.5ドルで値付けされた。BLPG1の公表における基盤となるAG(アラビアンガルフ)積みの現物成約が存在しないことを受け、一部のブローカーは未だBLPG1価格の公表を控える、あるいは地理的に離れたYanbu積みの成約を反映しない姿勢を取っているものの、結果的には当該高値成約が反映されている。
このため、マーケットでは値付けの考え方に対して不満を持つ声も聞かれている。AGでは明言こそされていないものの、中東国営石油会社保有船がホルムズ海峡を通峡し、インド北西にて他船へSTS(Ship to Ship)を行うスポット成約が確認された。加えて、中東国営石油会社保有の他3隻もAIS(船舶自動識別装置)の発信を停止、船位の公表を控えていることから、マーケットでは同様の成約(STS)が継続するとの見方もある。

15日時点における7月AEフレート想定値は、P 23,000円/t、B 20,400円/t。

バンカーマーケット

バンカー相場(LSMGO)は $1,170.75で始まり、 $990.00で週を終えた。

先物マーケット

(/MT) 6月 7月 8月 9月
CP先物 P $760.00 $657.00 $602.00 $576.00
CP先物 B $820.00 $691.00 $625.00 $599.00
米国先物 P $396.29 $389.45 $394.01 $396.61

【価格推移】

サウジCP推移表

2026年6月CPは以下の通りです($/MT)。
プロパン$760/MT(前月比+$10)、ブタン$820/MT(前月比+$20)
A/L (5月1日~31日平均、$122.072)の熱量換算比は、P: 75.9% (前月比-9.0%) 、B: 83.1% (前月比-8.7%)。
過去のCP推移はこちらをクリックしてください。