<2024年12月9日>
【原油マーケット】
(/bbl) | 週初 | 週終 | +/- | |
---|---|---|---|---|
BRENT | $71.83 | $71.12 | -$0.71 | ↓ |
AL | $73.73 | $73.42 | -$0.31 | ↓ |
WTI | $68.10 | $67.20 | -$0.90 | ↓ |
↑OPECプラスはオンラインで閣僚級会合を開き、協調減産を2026年末まで1年延長することで合意。サウジアラビアなど8カ国による追加の自主減産は25年3月まで現状の削減量を維持することを決定し、25年4月から26年9月にかけて段階的に削減量を縮小する方針としたこと。
↑中国国家統計局、中国メディアの財新と米国S&Pグローバルが夫々発表した11月の製造業購買担当者景況指数(PMI)はいずれも景気の拡大・縮小を判断する節目の50を上回ったこと。
↑韓国とフランスの政局混乱やシリア内戦、さらにイスラエルによるレバノン政府への攻撃示唆など地政学的リスクの高まりが供給不安を後押ししたこと。
↓国際エネルギー機関(IEA)が公表した月報では、OPECプラスの減産継続にもかかわらず、25年は世界的に石油の供給過剰に陥るとの見通しが示されていること。
↓米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報では、原油在庫は大幅に減少したものの、ガソリンやディスティレートなど石油製品の在庫が市場予想を上回る積み増しを記録したこと。
【LPGマーケット】
(/MT) | 限月 | 週初 | 週終 | +/- | |
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CP先物 P | 1月 | $613.50 | $611.46 | -$2.04 | ↓ |
CP先物 B | 1月 | $607.50 | $607.46 | -$0.04 | ↓ |
米国先物 P | 12月バランス | $408.33 | $396.29 | -$12.05 | ↓ |
中東マーケット
↓原油価格にとともに下落。
→OPECプラスによる減産維持が来年も継続されることで合意された一方、前週は特にカタール・UAEからの輸出量が減少したものの、極東プレーヤーも販売意欲の方が強く、価格は下落。買い気が減退している中でフレートは横ばいで推移しているため、FOBの評価は低下した。
米国マーケット
相場週間平均:$396.29米国指標の情報はこちら(会員専用)
↓プロパン・ブタン共に下落。
→先週EIAが発表した米国プロパン在庫は、▲0.66m bbl取り崩しの96.0m bbl。事前市場予想よりはるかに取り崩し量が少なかった。
↑米国の濃霧予報が極東着への遅延懸念へとつながる可能性がある。また、米国西部での低気温予報があり、米国内需要が上がることでMB上昇が想定される。
↑米国-極東間マージンが拡大傾向はあるものの、フレートが下落基調にあることから、米国サプライヤーの売り気が強く、サプライヤーマージンは上昇傾向にある。
欧州マーケット
↓プロパン・ブタン共に下落。
↓米国FOB価格の下落並びに欧州の大口石化メーカーからのプロパンに対する売り唱えが続き、更なる下落基調が形成された。
↑12月後半は北欧の気温がやや低くなることが予想されており、また、ナフサとの価格差も引き続き堅調であることから買い気が高まることも想定される。
アジアマーケット
↓プロパン・ブタン共に下落。
↓11月の米国輸出量は24年で最高となり、12月中に極東へ必要十分量が搬入される見込みであり、且つ、中国の需要不足が続いていることが上値を抑えた。
↓冬季需要期の到来と石化マージンの回復を見せているものの、中国からの需要は低迷。
↓1月後半極東着カーゴ向けの商談に移行しているものの、旧正月までのエンドユーザーからの消費伸長に対する不透明感からスポット購入意欲に欠ける状況。
フレート、バンカーマーケット
(/MT) | 週初 | 週終 | +/- | ||
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フレート | 中東-日本 | $50.00 | $50.17 | -$0.17 | ↑ |
バンカー | LSMGO | $670.00 | $658.50 | -$11.50 | ↓ |
フレートマーケット
→先週を通して横ばいの値動き。 米国船マーケットについて、往路パナマ経由の米国到着船が増加していること、また、米国-極東間マージンがやや上昇傾向にあることから大型船が好まれる傾向にあり、用船者は十分に用船する船型を十分に吟味することが可能な状態となっている。市況感としてはやや下落傾向と思料。中東は足元中東配船限定船の販売が少ないものの、中東出荷数が想定よりも減少傾向で輸送需要がつかず、米国フレート価格と比較して1万ドル程度のディスカウントにて推移しているため、喜望峰経由の米国配船に切り替える船が出てくれば、中東フレート市況も回復することが期待できる。
12月9日時点におけるAEフレート想定値は、P 9,600円/t、B 8,500円/t。
バンカーマーケット
バンカー相場(LSMGO)は $670.00で始まり、 $658.50で週を終えた。
先物マーケット
(/MT) | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
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CP先物 P | $635.00 | $611.46 | $612.00 | $594.00 |
CP先物 B | $630.00 | $607.46 | $612.00 | $596.00 |
米国先物 P | $399.00 | $406.00 | $407.00 | $397.00 |
【価格推移】
サウジCP推移表
2024年12月CPは以下の通りです($/MT)。
プロパン$635/MT(前月比±$0)、ブタン$630/MT(前月比±$0)
A/L (11月1日~29日平均、$74.740)の熱量換算比は、P: 103.6% (前月比+1.9%) 、B: 104.2% (前月比+1.9%)。
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