<2025年10月1日>
【原油マーケット】
(/bbl) | 週初 | 週終 | +/- | |
---|---|---|---|---|
BRENT | $66.57 | $70.13 | $3.56 | ↑ |
AL | $71.97 | $72.38 | $0.41 | ↑ |
WTI | $62.64 | $65.72 | $3.08 | ↑ |
↑ロシア南部アフィプスキー製油所で26日、ドローンの破片が設備に落下し火災が発生した。情報筋によれば、一次精製装置が損傷して稼働を停止したという。同製油所は8月末にもウクライナのドローン攻撃を受け、9月中旬に再稼働していた。一連の報道を受け、ロシア産石油の供給混乱をめぐる警戒感が高まり、相場は買いが先行した。
↑米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間原油在庫統計(19日までの1週間)によると、原油在庫は前週比60万バレル減と、市場予想(20万バレル増=ロイター通信調査)に反して小幅な取り崩しとなった。ガソリン在庫は110万バレル減と、市場予想(20万バレル増)を大幅に上回る取り崩しを記録。ディスティレート(留出油)は170万バレル減と、市場予想である50万バレル減を上回った。これを受け需給の引き締まり観測が強まり、発表後は買いが先行した。
↑米イラク政府と同国のクルド自治政府は22日、トルコ経由での原油輸出再開に向け石油企業各社と合意したという。2023年3月から停止していたクルド自治区からの原油輸出(日量約23万バレル)が再開されるとの観測が広がった。一方、その後石油企業2社が債務返済保証を求め、23日に合意は頓挫。一連の報を受け、供給過剰懸念が後退し、相場は上昇した。
【LPGマーケット】
(/MT) | 限月 | 週初 | 週終 | +/- | |
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CP先物 P | 10月 | $555.96 | $556.46 | $0.50 | ↑ |
CP先物 B | 10月 | $535.96 | $537.46 | $1.50 | ↑ |
米国先物 P | 9月 | $354.93 | $366.65 | $11.72 | ↑ |
中東マーケット
↑プロパン・ブタン両種共に上昇。
↑10月末のディワリを控え、需要期を前にインド勢による需要が増加し、マーケットが下支えされた。原油価格の上昇に加え、中東FOBの成約件数および成約レベルの上昇が確認され、価格は一段高となった。
米国マーケット
相場週間平均:$366.65米国指標の情報はこちら(会員専用)
↑プロパン・ブタン両種共に上昇。原油価格による影響が大きい。
→EIA在庫統計で事前予想1.35mil bblの積み上げに対し、0.99mil bbl積み上げの在庫量98.93mil bblにて発表された。(昨年比+1.1mil bbleの在庫水準)
→極東プロパン価格の軟化により、米国-極東マージンが悪化しているものの、輸出量は1.92mil bbl/日と堅調に推移しており、積み上げ幅が抑制された。
欧州マーケット
↑プロパン・ブタン両種共に上昇。原油価格による影響が大きい。
↓暖暖房需要の鈍化が市場センチメントを引き続き抑制しているほか、米国からの過去最高水準のカーゴが欧州に流入した影響もあり、足元の買い気は低迷している。
アジアマーケット
↓↑プロパンは下落、ブタンは上昇。
↓石化マージンの悪化を背景に、中国PDH勢の稼働率足元65%まで低下したことで、需要が減退。加えて10月1日-8日に中国国慶節、10月3日-7日に韓国が大型連休を控えていることで、マーケットがスローダウンし相場を押し下げた。
↑ブタンは原油上昇に伴い価格が上昇。引き続きIchstysプロジェクト(豪州)の定修や、米国ブタン価格の高止まりにより、供給が逼迫した状況が続いている。
フレート、バンカーマーケット
(/MT) | 週初 | 週終 | +/- | ||
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フレート | 中東-日本 | $74.25 | $72.42 | -$1.83 | ↓ |
バンカー | LSMGO | $686.25 | $707.50 | $21.25 | ↑ |
フレートマーケット
極東市況は上値が重く、往路パナマ通峡オークション費用の増加も影響し、米国-極東間のマージンは引き続き圧迫される展開。船供給量は決して多くないものの、船主と用船者の条件が折り合わず、スポット取引の成立が停滞していた。今週火曜日、約2週間ぶりに成約が聞かれたことで、市場では徐々に取引再開の機運が高まりつつある。中東市場では、USTR対象船を中心に10月前半積出カーゴ向けの成約が相次ぎ、運賃は一時的に$72-73まで下落。ただし、スポット船の一定数が成約されたことで売りに出ていた船舶数が減少、また、コンタンゴ環境下では中東サプライヤーが自らのカーゴを月下旬に寄せることで局所的な船需要を創出する可能性がある。加えてインド祭典のディワリ前の需要増加が重なり、市況は底打ちの兆しを見せているとみられる。ファンダメンタル上は下支えされやすい環境が継続する見通し。
9月29日時点における10月AEフレート想定値は、P 11,200円/t、B 9,600円/t
バンカーマーケット
バンカー相場(LSMGO)は $686.25で始まり、 $707.50で週を終えた。
先物マーケット
(/MT) | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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CP先物 P | $520.00 | $556.46 | $557.00 | $564.50 |
CP先物 B | $490.00 | $537.46 | $538.00 | $549.00 |
米国先物 P | $366.65 | $376.42 | $379.03 | $380.98 |
【価格推移】
サウジCP推移表
2025年9月CPは以下の通りです($/MT)。
プロパン$520/MT(前月比±$0)、ブタン$490/MT(前月比±$0)
A/L (8月1日~31日平均、$71.556)の熱量換算比は、P: 88.6% (前月比+0.8%) 、B: 84.7% (前月比+0.8%)。
過去のCP推移はこちらをクリックしてください。