<2026年3月9日>
【原油マーケット】
| (/bbl) | 週初 | 週終 | +/- | |
|---|---|---|---|---|
| BRENT | $77.74 | $92.69 | $14.95 | ↑ |
| AL | $80.60 | $100.38 | $19.78 | ↑ |
| WTI | $71.23 | $90.90 | $19.67 | ↑ |
↑米国とイスラエル両軍は2月28日午前、イランに対する攻撃を開始。イランの最高指導者アリ・ハメネイ師が死亡したことが確認された。米イスラエル両国とイランは2日、激しい攻撃の応酬を続行。イランは湾岸諸国の米軍施設にも反撃するなど戦線は拡大、戦闘の長期化が懸念されている。一方、原油輸送の要衝ホルムズ海峡は事実上封鎖された状態にある。中東情勢が激化する中、エネルギー供給不安が高まり、原油買いが活発化。イランの無人機攻撃を受け、サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコの同国東部ラスタヌラの石油施設の操業や、カタール北部ラスラファンにある国営エネルギー会社の施設などでの液化天然ガス(LNG)と関連製品の生産が停止されたと伝わった。
→米イスラエル両軍が対イラン攻撃を開始した翌日、イラン情報省工作員が第3国を介して米中央情報局(CIA)に接触し、戦争終結の条件を話し合う協議を打診していたと報じられた。これを受け、戦闘の長期化を見込んだ騰勢が一服し、一時は比較的落ち着いた値動きとなった。 一方、トランプ米大統領は、米国際開発金融公社(DFC)に全ての海上貿易の政治的リスクに対し、保険などを提供するよう命じたとSNSに投稿。また必要なら、米海軍が可能な限り早くホルムズ海峡を通過するタンカーの護衛を開始すると表明。しかし、イランとの間では依然として激しい攻撃の応酬が続き、一部湾岸諸国は石油・ガスの生産停止を余儀なくされている。また、航行の安全を巡っても複数の国際タンカー保険会社との調整が足りているのかとの疑念が強く、売り圧力は限定的。
↑米イスラエルとイランの間で激しい攻撃の応酬が続く中、カタールのカアビ・エネルギー相は6日までに英紙フィナンシャル・タイムズ(FT、電子版)のインタビューに応じ、中東情勢がさらに悪化すれば、湾岸産油国のエネルギー輸出が数日以内に停止される可能性があるとの見方を示した。紛争長期化に伴いエネルギー供給混乱が続くとの懸念が広がり、原油買いが活発化。
【LPGマーケット】
| (/MT) | 限月 | 週初 | 週終 | +/- | |
|---|---|---|---|---|---|
| CP先物 P | 4月 | $553.79 | $569.31 | $15.52 | ↑ |
| CP先物 B | 4月 | $546.79 | $566.31 | $19.52 | ↑ |
| 米国先物 P | 3月 | $355.91 | $387.49 | $31.59 | ↑ |
中東マーケット
↑プロパン・ブタン共に上昇。
↑米国-イラン間が戦争状態に突入したことで、サウジアラムコの設備不良に加え、中東からの供給懸念が増大し、市況が大幅に高騰。またホルムズ海峡の実質封鎖に伴い、足元各サプライヤーの3月積みスケジュールには遅延がみられており、4月以降の輸出品への影響も不透明な状況が継続し、市況価格は高止まりとなっている状況。
米国マーケット
相場週間平均:$387.49米国指標の情報はこちら(会員専用)
↑プロパン・ブタン共に上昇。
↑先週のEIA全米在庫統計は、事前予想1.3mil bblの取り崩しに対して0.8mil bblの積み上がりとなり、在庫量は73.4mil bbl。輸出・国内消費の減少により予想に反しての積み上がりとなり、週半ばの市況価格は一時下落方向に推移。一方引き続き中東からのカーゴ供給懸念は拭えておらず、原油上昇に伴いモントベルビュー価格の絶対値は強含んでおり、米国/極東アーブの拡大からも米国FOB品の現物プレミアムも上昇傾向。
欧州マーケット
↑プロパン・ブタン共に上昇。
↑欧州市場については、米国・イラン情勢の緊張を背景に原油とともに急反発し、週後半にかけて強含みで推移。中東情勢に対するリスクプレミアムの拡大と、米国品のアジア向け流出による欧州向け到着量の伸び悩みが欧州価格の上昇の主要因。欧州の現物市場では、スポットカーゴの流動性が低下する中で売り手優位の地合いが強まり、買い手は高値を受け入れざるを得ない状況。
アジアマーケット
↓↑プロパンは下落・ブタンは上昇。
↓↑週初(3/2–3/3)は、米・イスラエルによる対イラン攻撃とホルムズ海峡リスクを背景に原油・エネルギー価格が急騰し、市場全体は強含みでスタート。一方、現物商談はアジア向けスポット需要の静けさから価格の押し下げ要因として意識されて、週後半のプロパン市況価格は弱含み。マクロな視点から引き続き強い地合いは継続すると想定されるが、原油主導のリスクプレミアム上昇が物理需要の改善に直結しにくいとの見方もあり、価格動向は今後も変則的となり得る。ブタンついては、中東からのブタン付カーゴの流通が滞り、極東マーケット内での物理供給タイト感から、強含み傾向にある。
フレート、バンカーマーケット
| (/MT) | 週初 | 週終 | +/- | ||
|---|---|---|---|---|---|
| フレート | 中東-日本 | $111.00 | $106.00 | -$5.00 | ↓ |
| バンカー | LSMGO | $855.00 | $1,350.00 | $495.00 | ↑ |
フレートマーケット
米国-イラン情勢の悪化、ホルムズ海峡封鎖を受けて中東でポジショニングしていた船が米国に回航し、4月後半以降船影が急増する見込み。供給ひっ迫からFEIが急騰し、アーブが加速的に拡大していく一方で船供給量は増加し、米国FOB評価が上昇し、ワイドなアーブがターミナルフィーに吸収される構図となっている。
3月9日時点における4月AEフレート想定値は、P 14,900円/t、B 13,100円/t。
バンカーマーケット
バンカー相場(LSMGO)は $855.00で始まり、 $1,350.00で週を終えた。
先物マーケット
| (/MT) | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|
| CP先物 P | $545.00 | $650.00 | $640.00 | $625.00 |
| CP先物 B | $540.00 | $647.00 | $637.00 | $620.00 |
| 米国先物 P | $465.89 | $470.71 | $471.10 | $471.10 |
【価格推移】
サウジCP推移表
2026年3月CPは以下の通りです($/MT)。
プロパン$545/MT(前月比±$0)、ブタン$540/MT(前月比±$0)
A/L (2月1日~28日平均、$68.577)の熱量換算比は、P: 96.9% (前月比-9.2%) 、B: 97.4% (前月比-9.2%)。
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