<2026年7月21日>
【原油マーケット】
| (/bbl) | 週初 | 週終 | +/- | |
|---|---|---|---|---|
| BRENT | $83.30 | $88.10 | $4.80 | ↑ |
| AL | $81.71 | $86.50 | $4.79 | ↑ |
| WTI | $78.14 | $82.49 | $4.35 | ↑ |
↑7月13日、石油輸送の要衝ホルムズ海峡を通航する船舶への攻撃をきっかけに、米国とイランは週末にかけて攻撃の応酬を展開。ホルムズ海峡の通航量減少に関する報も、原油買いに拍車を掛けた。ロイター通信によると、13日公表の海運データでは、ホルムズ海峡を通過するタンカー数が直近の1日で2カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。
↑7月14日、アラブ首長国連邦(UAE)国防省によれば、オマーン領海内の同海峡でUAE船籍のタンカー2隻がイランのミサイル攻撃を受けたほか、別のケミカルタンカーもオマーン沖で攻撃を受けた。また、イラン側はバーレーンやクウェートの米軍施設、オマーンやヨルダンの軍事施設も攻撃したという。朝方発表された6月の米消費者物価指数(CPI)は総合、コアともに市場予想を下回ったが市場の反応は限られた。
↑7月15日、米軍はイランへの軍事作戦を継続し、攻撃は5日連続となった。原油輸送の要衝であるホルムズ海峡では13日から14日にかけ、オマーン沖でタンカー3隻が攻撃を受け、1人が死亡。米軍施設があるバーレーンやクウェートなどへの攻撃も続いた。原油相場はEIAの発表後に一時マイナス圏に転じた。原油在庫の減少幅が事前予想よりも小幅にとどまり、売り圧力が一時的に強まったとの見方があった。
↓7月16日、原油輸送の要衝ホルムズ海峡の通航条件を巡り、米国との対立が再び激化する中、イランはイエメンの親イラン武装組織フーシ派に対し、イランの発電所が攻撃された場合、紅海の石油輸送ルートを封鎖する準備を進めるよう要請した。ホワイトハウスが午後、イランはディールを望み、米国と協議を続けていると明かすと、徐々に利益確定の売りが広がり、相場はマイナス圏に下押しされた。
↑7月17日、米中央軍はイラク北部で撃墜したイラン無人機の爆発物を処理していた米兵1人が死亡したと発表した。トランプ氏はイランの発電所や橋などに対する攻撃を警告しており、攻撃拡大への「新たな兆候だ」と指摘した。一方、イランメディアは、南西部フゼスタン州に建設中の原発が攻撃を受けたと伝えた。国際原子力機関(IAEA)によれば、建設は初期段階で、最後にIAEAが査察に入った際には核物質はなかった。
【LPGマーケット】
| (/MT) | 限月 | 週初 | 週終 | +/- | |
|---|---|---|---|---|---|
| CP先物 P | 8月 | $571.96 | $610.89 | $38.93 | ↑ |
| CP先物 B | 8月 | $592.96 | $625.89 | $32.93 | ↑ |
| 米国先物 P | 7月 | $368.61 | $378.38 | $9.77 | ↑ |
中東マーケット
↑プロパン、ブタン共に上昇
現状再封鎖されているホルムズ海峡に加えて、紅海側Yanbuでの積荷役をする際に通るバブエルマンデブ海峡も封鎖される可能性が出てきており、更なる中東供給への懸念から上昇した。
中東産油国であるクウェートでは、イランの攻撃により電力/水素プラントが攻撃を受けており、先週末からの米/イラン間攻撃再開以降、主要な民間インフラ設備への初めての攻撃であった。
米国マーケット
相場週間平均:$378.38米国指標の情報はこちら(会員専用)
↑プロパン、ブタン共に上昇
先週のEIA在庫統計は93.5mil bblと先週比+3.03mil bbl。
パナマの通峡費用も高騰しており、継続するFRTの高市況でFOBがキャンセルされたという話も聞こえている。
中東懸念が再燃している中、米国品への需要は根強く、在庫水準は市場予測よりも増加傾向であったものの価格は上昇圧力が強く作用した。
欧州マーケット
↑プロパン、ブタン共に上昇
地中海域内は低需要で在庫が積みあがっており、6月のLPG輸入量は昨年比78%減少。6月の欧州から地中海地域へのLPG輸出は、2014年以来のゼロとなった。
主要輸出国であったアルジェリアは中東情勢を受けてアジア太平洋への輸出を増やしている一方、従来アルジェリアから輸入していた国は米国への依存度を高めており、LPGフローの変化が表れている。
アジアマーケット
↑プロパン、ブタン共に上昇
中東情勢の悪化により価格は上昇傾向にあるが、戦争開始当初ほどの急激な市況の変化はみられていない。
中国ではイラン産LPGの不足と、それに伴う輸入価格上昇で小売価格も上がっており、代替燃料への切り替えが進んでいる。
フレート、バンカーマーケット
| (/MT) | 週初 | 週終 | +/- | ||
|---|---|---|---|---|---|
| フレート | 中東-日本 | $247.50 | $247.50 | $0.00 | → |
| バンカー | LSMGO | $1,032.00 | $1,141.25 | $109.25 | ↑ |
フレートマーケット
11日から継続される米イランの衝突を機に中東情勢は再び不安定化。13日、トランプ大統領はイランの港湾に対する海上封鎖を再開すると発表すると共にホルムズ海峡を通る全ての輸送貨物について20%の通峡料支払いを要求したが、翌14日にはこの発言を撤回した。上記不安定な情勢を反映し、先日まで続いていたホルムズ海峡周辺のSTS用船リクエストは今週に入ってから皆無であることから、中東サプライヤーの自社船によるホルムズ通峡も滞っているものと見立てている。
米国市況に関して、上記原油高騰に加えてパナマ運河の混雑が作用し、FEIの上昇及び米国玉の極東向け積出し経済性も拡大したことからFRT市況も上昇を継続し、スポット米国商戦は先週対比+$20-$30程の$230/mt-$250/mtにて推移した。中東STSの案件を無くした一部の船舶が米国に向かう場合において、やや船舶供給が増加することとなるものの、中東情勢悪化に起因するLPG現物供給の不安感を反映したFEIの高騰が米国玉の極東向け積出し経済性を下支えし、結果的に船市況は底固く推移する見立てを持つ。米国のFOBキャンセルも聴かれており一時的に船舶供給が余剰となる可能性はあるものの、FOBのキャンセルはLPG現物の供給減につながり、FEIの上昇に寄与することから、船市況の底固さは一定期間担保されると見立てる。
21日時点における8月AEフレート想定値は、P 23,400円/t、B 20,800円/t。
バンカーマーケット
バンカー相場(LSMGO)は $1,032.00で始まり、 $1,141.25で週を終えた。
先物マーケット
| (/MT) | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 |
|---|---|---|---|---|
| CP先物 P | $580.00 | $601.00 | $570.00 | $555.00 |
| CP先物 B | $600.00 | $614.00 | $584.00 | $563.00 |
| 米国先物 P | $378.38 | $382.94 | $388.15 | $392.05 |
【価格推移】
サウジCP推移表
2026年7月CPは以下の通りです($/MT)。
プロパン$580/MT(前月比-$180)、ブタン$600/MT(前月比-$220)
A/L (6月1日~30日平均、$94.773)の熱量換算比は、P: 74.6% (前月比-1.3%) 、B: 78.3% (前月比-4.8%)。
過去のCP推移はこちらをクリックしてください。


