アストモスは中東、北米をはじめ、豪州、東ティモール、カナダ等、世界の様々な地域からLPガスを調達し、日本国内への輸入のほかヨーロッパやアジアにおける三国間貿易によって、世界最大級のLPガス取り扱い事業者となっています。
また、日本国内においては販売シェアの約25％を占め、輸入から販売まで一貫した供給・販売体制のもとに工業用・家庭用用途でLPガスをお届けしています。
自社船団と供給ソース
アストモスは、世界で約400隻のVLGC（Very Large Gas Carrier、大型冷凍式LPガス船）のうち24隻を保有および傭船しています（24年3月時点）。
また、日本で初めてLPGとの二元燃料船を用船・運航し、今後需要増加が見込まれるアンモニアの輸送にも対応可能なVLGCを自社船団に組み入れるなど、低・脱炭素社会に向けた施策を展開しております。
大きな自社船団を活用し、中東各国のみならず豪州・アジア・北米などの多様な供給ソースを確保して、絶え間ないLPガスの安全供給を可能にしています。
安定供給体制
アストモスは、安定供給と物流効率を考えて10ヵ所の輸入・生産基地、5ヶ所の二次基地を配置しております。また、全国に約300ヵ所の充填所、約200ヵ所のオートガス・スタンドの物流網を構築しています。これらの物流ネットワークを安全でムダのない海上および陸上輸送で結び全国の皆さまへLPガスを安心とともにスムーズにお届けしています。また、海上輸送や陸上輸送の最適経路計画、オンラインシステムによる受注体制、他社との物流アライアンスなどにより物流コスト削減をはかっています。全国の皆さまへLPガスを安定供給できる体制を整えているのがアストモスです。
海上・陸上物流
海上物流体制
海上輸送では業界で最も多くの「専航船」を保有しております。専航船6隻体制により、海象条件の悪化や急激な需要増減にも対応できる万全の輸送体制を構築しています。
船隻数：定期用船6隻+スポット船
陸上物流体制
陸上輸送ではアストモスガスのみを輸送する「専属車」を全国に約200台所有し、常に最適な陸上輸送ルートを考慮しながら、自社基地出荷を最大限活用できるよう、機動力の高い陸上物流体制を整備しています。
車両数：約1,200台（うち専属車約200台）
物流体制の強化
陸上物流への取り組みについて
全国で約200台の専用ローリーを契約しており、1500地点に配送を行っております。常に最適な陸上輸送ルートを考慮しながら、自社基地出荷を最大限活用できるよう、機動力の高い陸上物流体制を整備、サプライチェーンの強化に取り組んでおります。
また、当社は2020年4月1日付けで、内閣府より「災害対策基本法」に基づく「指定公共機関」に認定されました。350台以上のLPガスタンクローリーを緊急通行車両として事前に登録しており、災害時にも安定的な輸送が可能となっております。
アストモス陸上安全協力会
加盟運送会社様24社により組織。専用ローリーのみならず、各運送会社および協力運送会社様の車両に関しても、輸送品質の向上を最大のテーマとし、運送会社間の垣根を越えた協力会活動に取り組んでおります。
トラブル事例の共有化・原因追及・再発防止策の徹底により、業界屈指の輸送品質をお届けいたします。
充填・配送
アストモスは、全国にある約300ヵ所の充填所と全国約300の特約店さま、8,000を越す小売販売店網に加え、各地の販売会社を通じ、全国津々浦々のエンドユーザーへLPガスを販売しています。
また、約20社の充填・配送会社を通じて、LPガス業界随一の安定供給体制を構築しております。