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Project Story 01

Project Story 01

グリーンLPGが描く、
世界初の挑戦と未来

INTRODUCTION

世界中で脱炭素の動きが強まり、
化石燃料への風当たりは厳しくなる中、
アストモスエネルギーも次世代を見据えた
取り組みが欠かせない状況に直面していた。
そんなとき、白羽の矢が立ったのが
「グリーンLPG」。
新たな可能性を秘めたこの燃料は、
同社にとって未来を切り拓く
大きなきっかけとなった。

PROJECT MEMBER

グリーン戦略室 室長

グリーン戦略室 室長

浜口 達弥

2008年入社

入社以来、国内外のエネルギー事業に携わり、調達・供給の最前線で経験を重ねる。現在はグリーン戦略室にて、グリーンLPGをはじめとする脱炭素プロジェクトを推進。海外との協業や全体の調整役も担い、社内外をつなぐキーパーソン。

技術部 兼 グリーン戦略室

技術部 兼 グリーン戦略室

齋木 貴史

2011年入社

技術部での経験を経て、グリーンLPGプロジェクト立ち上げ当初から参画。プラント設計や品質管理、安全性検証など技術面を広く担当。既存事業の知見と、新規事業での先行的な検討を両立しながら、社会実装に向けた基盤づくりを進めている。

TOPIC 01

すべては一件の
プレスリリースから始まった

すべては一件のプレスリリースから始まった

プロジェクトの出発点となったのは、古河電工による1件のプレスリリースだった。

きっかけは、本プロジェクトのパートナーである古河電工さんによるプレスリリースでした。家畜のふん尿などを使ってつくられるバイオガスからLPGを合成する触媒を開発したという内容です。その翌日には古河電工さんの本社を訪問し、意見交換を重ねながら協議を始めました。

浜口

浜口

当時、社内ではすでにカーボンニュートラルに向けた検討が進んでいた。企画開発部を中心に、新技術をどのように事業へ結びつけるかを模索していたところだった。

その時期は、当時の菅総理大臣が、2050年に向けたカーボンニュートラル宣言をした後のタイミングでした。化石燃料を扱う当社にとってはインパクトの大きな内容だったため、対応策の検討がスタートしていたわけですね。そのなかで2020年12月に、グリーンLPGに関するプレスリリースが出たという流れです。私は立ち上げ当初から参画し、主に技術的な検証や安全性・品質面の整理を担当してきました。

齋木

齋木

TOPIC 02

世界初となる、グリーンLPGの
「目的生産物」としての製造

すべては一件のプレスリリースから始まった

社内外の視点が重なり、本格的にグリーンLPGプロジェクトに乗り出すことになったアストモスエネルギー。実は、グリーンLPG自体は海外でも事例がある。しかし、アストモスエネルギーが挑むのは、それらとは性質の異なるものであった。

海外では副産物としてグリーンLPGが流通している例がありますが、私たちが取り組むのは「グリーンLPGを主目的として生産する技術」です。これは世界的にも例がなく、初めての挑戦になります。

浜口

浜口

計画の舞台に選ばれたのは、北海道・鹿追町。2026年にはパイロットプラントを稼働させ、まずは実証実験を行う予定だ。

鹿追町でのパイロットプラントは、技術が本当に社会に適用できるかを確認する大事な一歩です。原料の安定調達から製造プロセス、品質管理、さらには安全性の確保までをトータルで検証します。その成果をもとに、2030年には商業化を実現する計画を描いています。

齋木

齋木

ただプラントをつくるだけでは不十分です。販売先のニーズを事前に把握し、使われる現場の声を反映させることが欠かせません。ですから、技術検証と並行して需要側との意見交換を進めています。

浜口

浜口

TOPIC 03

技術と制度――
二つの壁を越えて

すべては一件のプレスリリースから始まった

グリーンLPGの実用化に向けては、解決しなければならない課題がいくつもある。特に大きいのは「技術」と「制度」。
日本ならではの厳しい基準や制度設計の遅れが、立ちはだかる壁となっていた。

日本は品質や保安に関する基準が世界でも特に厳しい国です。海外で通用している燃料でも、日本の規格にそのまま合格できるとは限りません。プラントの設計や製造プロセスでも、その水準を満たすことが大前提になります。

齋木

齋木

また、行政側ではいろいろなエネルギーを横並びで検討していますが、グリーンLPGの環境整備はまさにこれからです。制度設計が整わないと、せっかく燃料をつくっても販売できないという状況になりかねません。

浜口

浜口

また、壁は制度や規格だけではない。あくまで需要家に向き合うアストモスエネルギーとして、最も重要な課題が残っている。

新しいエネルギーを生み出したからといって、それが勝手に売れるわけではありません。市場を広げるには、ユーザーにとって使いやすい仕組みをつくる必要があります。先行して挑戦する企業が損をしないような制度やルールも欠かせません。

浜口

浜口

そのため、技術の検証と同時に、業界団体や行政との調整を進めています。どんな規格が必要か、どんな制度があれば事業が継続できるか。社会実装に欠かせない条件を、現場から一つひとつ積み上げているところです。

齋木

齋木

TOPIC 04

社会課題とビジネス、
その両立をめざして

すべては一件のプレスリリースから始まった

アストモスエネルギーがグリーンLPGに挑む理由は、新しい燃料をつくるためだけではない。その先にあるのは、社会課題の解決と、事業としての持続性をどう両立させるかというテーマだった。

最初は、化石燃料依存が続くことへの危機感が出発点でした。ただ、進める中で「社会課題を解決しながら、事業としても成立させる」ことが可能だと分かってきました。脱炭素への取り組みは、既存のビジネスにもプラスに働きますし、取引先からの信頼も高まります。

浜口

浜口

グリーンLPGは、環境負荷を下げるだけでなく、社会のインフラを支えるエネルギーとしての安定供給にもつながる。環境と経済、その両方を満たす道を探る姿勢は、会社としての方向性とも重なっている。

理系の学生さんから「化石燃料は将来なくなるのでは?」とよく質問を受けます。グリーンLPGはその答えのひとつです。LPGの持つ利便性をそのままに、低炭素な形で次世代につなぐことができる。業界の持続性を守る意味でも大切な取り組みだと思います。

齋木

齋木

TOPIC 05

未来の社員に、
選択肢を残すために

すべては一件のプレスリリースから始まった

長期にわたるプロジェクトには、会社としての使命感だけでなく、一人ひとりの思いが込められている。グリーンLPGの社会実装は、2030年、さらにはそれ以降を見据えた長い挑戦だ。

この取り組みが本格的に普及するのは、私が現役を退いた後になるかもしれません。でも、将来の社員が選択肢を持てるように今から準備しておくことは、現役世代の責任だと考えています。脱炭素の取り組みを通じて、既存のビジネスにも新しい広がりが生まれているのを感じます。

浜口

浜口

プロジェクトは次世代へのバトンでもある。未来を見据えて今を動かすことが、自分自身のモチベーションにもつながっている。

私は2040年前後も現役でいる世代です。その時にグリーンLPGが主役になっているなら、“適当なことはできない”という強い責任を感じます。既存事業のコスト管理と、新規事業への先行投資。その両方を担えるのは大きなやりがいです。

齋木

齋木

挑戦の先にあるのは、エネルギーの新しい未来。その未来をどう形にしていくかは、今ここにいる人たちの積み重ねにかかっている。

その手で動かせ、
世界のエネルギー。

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