<2026年6月22日>
【原油マーケット】
| (/bbl) | 週初 | 週終 | +/- | |
|---|---|---|---|---|
| BRENT | $83.17 | $80.57 | -$2.60 | ↓ |
| AL | $93.42 | $88.91 | -$4.51 | ↓ |
| WTI | $80.75 | $76.60 | -$4.15 | ↓ |
↓6月15日、米イランは戦闘を終結する覚書に合意したと発表。19日にスイスで署名式を行った後、原油輸送の要衝ホルムズ海峡の開放を履行する内容で、相場は船舶の航行正常化を見込み一時節目の80ドルを割り込んだ。しかし、今回の軍事作戦の目標にイランの体制転換などを掲げていたイスラエルは、トランプ米大統領の決断に失望。カッツ国防相はレバノンから部隊を撤退させない意向を表明しており、交戦が続く可能性がある。
↓6月16日、米国とイランの戦闘終結に向けた合意を受け、原油輸送の要衝ホルムズ海峡の通航が間もなく再開するとの観測を背景に売られ、4営業日続落した。米政府高官は記者団に対し、トランプ米大統領とバンス副大統領、イランのガリバフ国会議長が戦闘終結の覚書に署名したと明らかにした。米高官は覚書で、イランが事実上封鎖するホルムズ海峡の通行料を60日間は無料とすることにも合意したと表明。同海峡の航行が正常化すれば、エネルギー供給混乱の解消につながるとの観測が広がる中、原油が売られた。
↑6月17日、トランプ米大統領はイランとの戦闘終結に関する覚書は最終決定ではなく、内容が気に入らない場合は爆撃を再開する可能性があると述べた。米エネルギー情報局(EIA)が午前発表した週報で、米原油在庫が市場予想を上回る取り崩し幅となったことも相場を下支えたもよう。
↓6月18日、米イラン覚書の発効を背景に売りが先行したものの、最終合意を巡って懐疑的な見方が浮上し、あと下げ幅を縮小。報道によると、覚書は14項目を含み、イランが事実上封鎖するホルムズ海峡の通航を再開、30日以内に戦闘開始前の水準に回復させる。この間の通航料は免除する取り決めで、エネルギー供給の正常化期待から売りが膨らみ、相場は午前に一時約3カ月半ぶりの安値まで下落した。
6月19日はジューンティーンスのため休場。
【LPGマーケット】
| (/MT) | 限月 | 週初 | 週終 | +/- | |
|---|---|---|---|---|---|
| CP先物 P | 7月 | $616.17 | $548.00 | -$68.17 | ↓ |
| CP先物 B | 7月 | $693.00 | $562.00 | -$131.00 | ↓ |
| 米国先物 P | 6月 | $377.40 | $371.00 | -$6.40 | ↓ |
中東マーケット
↓プロパン、ブタン共に下落。
↓米国/イラン和平合意覚書への署名の報を受けて続落した。
船主としては安全性の観点から戦争終結後すぐのホルムズ通過を控える動きもあり、戦争前の供給再開にはまだ時間を要する見込み。
また、米国/イラン間の和平合意署名がなされたにも関わらずイスラエルはレバノンへの攻撃を続けており、19日に予定されていた署名式も延期されたため、イラン側の今後の反応には注意する必要がある。
米国マーケット
相場週間平均:$371.00米国指標の情報はこちら(会員専用)
↓プロパン、ブタン共に下落。
先週のEIA在庫統計は87.4mil bblと先週比+2.97mil bbl。
2026年度第一四半期におけるHouston近郊からのLPG輸出は、昨年度対比33%ほど増加。
戦争開始直後に米国のブタンを大量に購入したインド勢は直近需要を満たしており、プロパン/ブタン格差は戦争前の水準に戻りつつある。
欧州マーケット
↓プロパン、ブタン共に下落。
↓夏場の気候に突入したことに加え、米国/イラン戦争中にも継続された米国からの潤沢な輸入在庫、中東の和平合意により世界的な供給が増える想定など、市況下落要因は多々あるものの上昇要因は見当たらない環境。
SPOTでの需要も見えてはいるものの、買い手は足元の状況を考慮して価格は抑えめであり、成約には至っていないようだ。
アジアマーケット
↓プロパン・ブタン共に下落。
↓極東着カーゴについては余剰感が継続。米国玉の極東向け積出し経済性の低下から6月下旬頃の米国積が複数キャンセルされたことを受け、極東着市場がタイトになるとの見立てもあったものの実需の鈍化に伴い市況は下落。
中国勢は下落基調を踏まえて購入に動き始めるとの見方も出てきているが、現時点で需要の増加は聞こえておらず、価格水準が合わなかったため入札をキャンセルした案件も確認された。
フレート、バンカーマーケット
| (/MT) | 週初 | 週終 | +/- | ||
|---|---|---|---|---|---|
| フレート | 中東-日本 | $211.88 | $199.38 | -$12.50 | ↓ |
| バンカー | LSMGO | $955.25 | $911.00 | -$44.25 | ↓ |
フレートマーケット
米国とイランの戦闘終結合意に対する期待感、及び米国市況の低迷に下落を継続している。中東では引き続きホルムズ海峡を通過しLPGを積載、インド西海岸で他船へSTSを実施する動きがみられるものの、ホルムズ通峡可能と明確に宣言する船主は皆無である状況。中東アクセプタンスの状況として、サプライヤーごとにFOBカーゴの引き取りに対するスタンスは異なり、一部のFOBバイヤーは引き取り義務が生じていると見立てており、事実7月前半の船需要が数件出ている状況である。仮にこの船需要に対してオーナーがオファーを出し、危険区域を鑑みたプレミアム付きの成約が行われれば、足元の下落基調は反転する可能性がある。
戦争終結覚書の署名によって弱含みを続けたFEIを背景に米国玉の極東向け積出し経済性は悪化、今週の米国船成約数も2件と多くのプレイヤーは経済性の観点にてスポット用船を望まず、FOBのキャンセルが数件聞かれた。BLPG3は先週のマーケットから一転し下落基調に推移、$200を下回る現物成約も発生しているものの、依然FRTコストは重く極東需要に回復が見られない限りは今後も若干の下げ幅があると見立てている。一方、中国PDH向け需要をはじめ、極東需要の下支えが回復する場合は、米国玉の極東向け積出し経済性が回復し、米国船市況も横ばい乃至は上昇となる可能性もある。
22日時点における7月AEフレート想定値は、P 21,200円/t、B 18,800円/t。
バンカーマーケット
バンカー相場(LSMGO)は $955.25で始まり、 $911.00で週を終えた。
先物マーケット
| (/MT) | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 |
|---|---|---|---|---|
| CP先物 P | $760.00 | $550.00 | $500.00 | $500.00 |
| CP先物 B | $820.00 | $560.00 | $510.00 | $510.00 |
| 米国先物 P | $371.00 | $371.21 | $376.42 | $379.68 |
【価格推移】
サウジCP推移表
2026年6月CPは以下の通りです($/MT)。
プロパン$760/MT(前月比+$10)、ブタン$820/MT(前月比+$20)
A/L (5月1日~31日平均、$122.072)の熱量換算比は、P: 75.9% (前月比-9.0%) 、B: 83.1% (前月比-8.7%)。
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