マーケットレポート(weekly)

<2026年4月27日>

【原油マーケット】

(/bbl) 週初 週終 +/-
BRENT $95.48 $105.33 $9.85
AL $98.57 $106.51 $7.94
WTI $89.61 $94.40 $4.79

4月20日、2週間の停戦期限が迫る中、トランプ大統領はイランとの合意に至らなければ停戦延長の可能性は「極めて低い」と強調。再攻撃に踏み切る構えを示しており、停戦延長に関する不透明感から上昇した。
4月21日、米イラン間の交渉を仲介するパキスタンのアタウッラ・タラール情報大臣は、「(同国首都)イスラマバードでの和平協議に代表団が出席するかどうかについて、イラン側からの正式な回答を引き続き待っている」とSNSに投稿。米国側はバンス副大統領らが同地に向けて出発する見通しと報じられているが、再協議の調整は難航しているもよう。これをきっかけに相場はじりじりと上昇した。
4月22日、米国とイランの停戦が延長されたものの、ホルムズ海峡付近での船舶攻撃などの報道を受け、上伸した。イランのメディアによると、精鋭軍事組織「革命防衛隊」の海軍は、ホルムズ海峡の通航に必要な許可を得ていなかったなどとして、イスラエルに関係する船舶を含め計2隻を拿捕したと発表。米国とイランが停戦中にも関わらず、ホルムズ海峡付近での航行が不安定でエネルギー供給混乱が続くとの警戒から、原油は買われた。
4月23日、トランプ米大統領は対イラン海上封鎖を継続するとともに、同水域に機雷を設置している船を撃沈するよう海軍に命じたと表明。また、米紙ワシントン・ポストは、イランがこれまでに敷設した機雷の完全除去に6カ月を要するとする米国防総省高官の見方を伝えており、エネルギー供給の混乱が長期化するとの不安から、買いが優勢となった。
4月24日、国営イラン通信は、同国のアラグチ外相が同日夜から、米国とイランの戦闘終結に向けた協議を仲介するパキスタンなどへの歴訪を開始すると報道。米国との戦闘など地域情勢について協議するといい、米イラン協議再開につながるかどうかが注目されている。一方、米国がイラン港湾に出入りする船舶への海上封鎖で圧力を強める中、イランは要衝ホルムズ海峡での船舶拿捕で対抗。ウィトコフ中東担当特使とトランプ米大統領の娘婿クシュナー氏がイランとの協議のため、25日朝にパキスタンに向かうとの報が伝わると、相場は下げ幅を拡大した。

【LPGマーケット】

(/MT) 限月 週初 週終 +/-
CP先物 P 5月 $679.60 $733.68 $54.08
CP先物 B 5月 $717.60 $778.68 $61.08
米国先物 P 4月 $395.96 $434.06 $38.10

中東マーケット

プロパン・ブタン共に上昇。
戦争による不可抗力を宣言する会社が複数出てきており、4月積のキャンセルが発生。
紅海側に面している港ヤンブー港からは数が少ないもののLPGの出荷も行われており、主にインド/東南アジア向けの需要を支えている。

米国マーケット

相場週間平均:$434.06米国指標の情報はこちら(会員専用)
プロパン・ブタン共に上昇。
先週のEIA在庫統計は79.99mil bblと先週比+2.09mil bbl。
中東からの供給が大半を占めていたインドの国営石油会社が米国のカーゴを追加購入しており、米国需要が更に増加する可能性が高い。

欧州マーケット

プロパン・ブタン共に上昇。
欧州地域は他地域と同様に値上がりを続けているが、米国からの安定した供給により在庫は安定している。米国-欧州航路はパナマ運河の通峡が不要である点がアジア向けとの最も大きな違いであり、通峡費用高騰の影響を受けずスケジュールが読みやすいメリットがあるため、一定数の船舶が米国-欧州航路を選択している。

アジアマーケット

プロパン・ブタン共に上昇。
堅調な原油相場に後押しされ続伸し、中国/韓国勢が5月末~6月前半着の買い付けに動いているため需要は増加傾向。
パナマの通峡費用は引き続き高止まりしており、米国産LPGのアジア向け輸送コストを引き上げている。

フレート、バンカーマーケット

(/MT) 週初 週終 +/-
フレート 中東-日本 $169.00 $171.25 $2.25
バンカー LSMGO $1,211.50 $1,351.50 $140.00

フレートマーケット

17日、イランのアラグチ外相は停戦期間中に限りホルムズ海峡の開放を宣言したものの、翌18日には再び封鎖を宣言。5月積み中東アクセプタンスを各社受領し、上記発言から17日には複数社から中東における船リクエストが聞こえた。然しながら、翌18日の宣言を受け一斉に取り下げられた。引き続きホルムズを通峡可能と宣言する船主はおらず、中東情勢にも特段の変化は見られない。
インド勢が米国産FOBカーゴをスポットで買った結果、中東で待機していたインド支配下船を米国に回り、米国スポット市場の一部を奪う形となった。堅調な米国出荷から米国FRTも高止まりを続けるが、インド勢の動向並びにホルムズ海峡の状況には注意が必要。
FRT上昇によって米国品の極東向け裁定取引の採算性が圧迫されたことで市況は一時的に膠着状態となった。直近のパナマオークションの高騰が作用し喜望峰回航が増えたことで市況は下支えされている可能性があるも、米国品の極東向け裁定取引の採算性の好転を待つ様子が伺える。

27日時点における5月AEフレート想定値は、P 20,300円/t、B 18,300円/t。

バンカーマーケット

バンカー相場(LSMGO)は $1,211.50で始まり、 $1,351.50で週を終えた。

先物マーケット

(/MT) 4月 5月 6月 7月
CP先物 P $750.00 $735.00 $653.00 $620.00
CP先物 B $800.00 $785.00 $689.00 $640.00
米国先物 P $434.06 $443.58 $443.50 $444.80

【価格推移】

サウジCP推移表

2026年5月CPは以下の通りです($/MT)。
プロパン$750/MT(前月比±$0)、ブタン$800/MT(前月比±$0)
A/L (4月1日~30日平均、$107.716)の熱量換算比は、P: 84.9% (前月比+12.5%) 、B: 91.8% (前月比+13.5%)。
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