7月30日に8月のARAMCO価格が発表されましたので次の通りご報告致します。
8月CP
プロパン $ 620 /MT(前月比+$40)
ブタン $ 640 /MT(前月比+$40)
アラビアンライト原油の7月1日~31日の平均価格は$86.056/BBLです。
尚、8月CPのアラビアンライト原油熱量換算比は、プロパンで87.9%、ブタンで92.0%となっております。
過去のCP推移はこちらをクリックしてください。
7月30日に8月のARAMCO価格が発表されましたので次の通りご報告致します。
8月CP
プロパン $ 620 /MT(前月比+$40)
ブタン $ 640 /MT(前月比+$40)
アラビアンライト原油の7月1日~31日の平均価格は$86.056/BBLです。
尚、8月CPのアラビアンライト原油熱量換算比は、プロパンで87.9%、ブタンで92.0%となっております。
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上旬: BRENT: 71.57 ⇒ 76.01 WTI: 68.58 ⇒ 71.41
上昇要因:7月7日、ホルムズ海峡オマーン沖でカタールのLNGタンカーとサウジアラビアの原油タンカーが攻撃を受けたと報じられ、安全面を考慮しホルムズ海峡通峡の流動性が落ちる懸念が強まったこと、7月8日、トランプ米大統領はイランとの戦闘終結を定めた覚書合意が「終わった」と発言し再び攻撃するとの警告もあり、イランもこれに反発し、ホルムズ海峡は実質封鎖が続く懸念が強まったこと、など。
下落要因:7月2日、カタール外務省はドーハで行われた米国とイランの戦闘終結の覚書に基づく間接協議で、双方が協議継続で合意、前向きな進展があったと強調されたこと、7月9日、タンカーへの攻撃があって以降、米国とイランは攻撃の応酬を続けているものの、インフレや経済減速が原油需要の重荷になるとの懸念がくすぶり、相場は一時的に売りに転じたこと、7月10日、トランプ米大統領は、覚書に基づく協議の継続に同意したと説明、米国とイランの協議継続となる見方が強まる中、エネルギー供給混乱を巡る警戒が和らいだこと、など。
中旬: BRENT: 76.01 ⇒ 89.22 WTI: 71.41 ⇒ 83.23
上昇要因:7月13日、ホルムズ海峡を通航する船舶への攻撃をきっかけに、米国とイランは週末にかけて攻撃の応酬を展開。ホルムズ海峡の通航量減少報道も、原油買いに拍車をかけたこと、7月14日、ホルムズ海峡(オマーン領海)でUAE船籍タンカー2隻ほかがのミサイル攻撃を受けたと報じられ、またイラン側はバーレーンやクウェートなど周辺諸国を攻撃、情勢不透明感がさらに増したこと、7月17日、イラン南西部の建設中の原子力発電所が攻撃を受けたと報じられ、核関連物質はなかったようではあるものの、原発が攻撃対象となったインパクトはあり、情勢不安感を押し上げたこと、など。
下落要因:7月16日、ホルムズ海峡の通航条件を巡り、米国とイランの対立が再激化する中、米国メディアよりイランがディールを望み協議を続けていると報道があったことで、徐々に利益確定の売りが広がったこと、など。
下旬: BRENT: 89.22 ⇒ 90.12 WTI: 83.23 ⇒ 84.67
上昇要因:7月22日、米国とイランによる攻撃の応酬で中東情勢が一段と悪化。トランプ米大統領はSNS投稿で、イランの船舶攻撃のたびに同国の橋や発電所を破壊すると再度警告しており緊張が高まったこと、7月23日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派がアラビア半島南西においてサウジアラビアのタンカーを攻撃したことを受けて供給不安が一段と高まり、原油供給不安が急激に高まったこと、7月29日、イランの米軍基地等への攻撃に対しトランプ米大統領が報復宣言、フーシがバブエルマンデブ海峡通過船から通航料を徴収を検討との報も重なり、供給混乱への警戒感が強まったこと、など。
下落要因:7月24日、米国とイランの戦闘終結に向けた協議再開に向けパキスタンや中国も働きかけに動いているとの報道を受け、前日の急伸に反発する形で利益確定の売りが台頭したこと、7月28日、オマーンがホルムズ海峡を地域共同の枠組みで管理する案をイランに提示、米国とイランの戦闘終結に向けた交渉再開の期待から、原油が売られたこと、など。
上旬: CP先物 $505 ⇒ $563
米-イランのMOU締結後、ホルムズ海峡を通峡する船舶の数も増えており、また月初時点では原油価格も戦争開始後最も落ち着いていたことから、8月CP先物は7月CP比大きく低めの価格からスタート。
しかしながら、7月7日に発生したタンカー攻撃などから、原油価格にも連動する形で相場が押し上げられていくこととなった。
中旬: CP先物 $563 ⇒ $617
原油価格に連動する形で続伸。MOU締結後情勢改善の兆しが見られていた6月末、7月CP発表時点よりも情勢は悪化していると考えられ、7月CPを上回る水準まで高騰。
サウジアラビア東海岸の設備都合による出荷停止は、8月積カーゴまで継続されることがアナウンスされ、供給量改善の兆しは引続き見られていない。
下旬: CP先物 $617 ⇒ $620
特に最終週は原油価格にも極端な変動は見られず、CP発表前数日間の価格変動(流動性)は限定的。発表されたCP価格はマーケットの先物価格と大きなズレはなかった。
・7月30日(木)に発表された8月CPは、プロパン$620/トン(前月対比+$40)、ブタン$640/トン(前月対比+$40)。
・8月CP先物価格は大きな傾向として、先月に引き続き原油価格に連動した先物価格推移となった。
・6月中旬のMOU締結後、ホルムズ海峡を往来する船の数は増加、LPGにおいてもサプライヤー勢のハンドル船によりUAEのFujairah港やオマーンのSohar港などの沖合、またはインド西海岸沖などのホルムズ海峡外側において、LPGを船から船へ引渡しを実施する動きは一時的に活発になっており、初週は原油価格に合わせて8CP先物も7月CP比低水準で推移していた。
・しかしながら米国の建国記念日が過ぎ、イランのアリー・ハメネイ前最高指導者の葬儀が終わるころ、ホルムズ海峡を航行するカタールやサウジの船舶へ攻撃が確認され、これにより中東サプライヤーにおいても船舶の安全航行が脅かされるということが露呈、これを受けホルムズ海峡の航行安全性は保たれなくなったと判断され、多くの船舶Ownerはホルムズ航行を再度ためらうこととなり、その状況のまま月末まで再度の情勢エスカレーション、攻撃の応酬が続くこととなった。なおこの間も日本を含む多くのBuyerは湾外への船舶脱出に注力し多く対応、一方でホルムズ海峡内側への船舶通峡は引続き不可の状況が続いていた。これは他製品とも大きく乖離していない動きであり、LPGに特有の大きな変化は見られなかった。
・プロパンとブタンの価格差について、需要地における極端なブタン不足懸念は現状再燃していない。一時的に格差は縮まったものの、最終的には前月同水準の格差($20)となった。
・6月中旬の米国-イランのMOU締結によって、原油をはじめとするエネルギー製品の価格は大きく落ち着いた。しかし、60日を待たずして実質的にこの覚書の条項履行は怪しくなり、船舶への攻撃、両陣営による攻撃の応酬が再開。さらにはアラビア半島西海岸においてフーシ派の動きも活発になってきており、ホルムズ海峡の実質封鎖後も続いていたサウジ西海岸からアジア圏への物流網に黄信号が灯ることなった。覚書の脆弱性、効力の不確かさが明らかとなり、次回以降両陣営の進展があったとしても、諸国の対応は慎重にならざるを得ない。
・ホルムズ海峡に閉じ込められていた船舶は、その多くが7月前半までに外側へ脱出した。各船会社とも再度湾内で閉じ込められる懸念を考えると、情勢が完全に落ち着きホルムズ海峡が開いたと言えない限りはアラビア湾側への通峡に踏み切るのは難しく、航行数が急激に増大するとは考えにくい。一方で、サプライヤーによる湾外での製品引渡しは、生産側の都合からリスクを取ってでも実施していく可能性は考えられる。
・3月以降中東品が大幅減少したことにより需要地アジア圏で米国品の調達が恒常化しているが、パナマ通峡の競争率は上がっており、通峡枠確保のためのオークション費用も高騰。アフリカの喜望峰経由の航海でもコストが高い状況。このような中で中東品出荷が十分に復活しないまま需要期である冬を迎えた場合、供給不足に拍車をかけるように調達コストも増大し、マーケットが再度高騰していくことも考えられ、注意が必要。
・サウジアラビア東海岸からのLPG出荷は設備の問題により紛争に関係なく3月から8月までの丸6か月停止が確定。設備回復状況についてのアナウンスは引続き無い。
・例年であれば秋ごろに中東サプライヤーとのの契約更改となるが、今年は現時点では判断できることが少なく議論は停滞気味。情勢を見つつ、徐々に交渉に入っていくものと見られる。