4月30日に5月のARAMCO価格が発表されましたので次の通りご報告致します。
5月CP
プロパン $ 555 /MT(前月比±$0 )
ブタン $ 555 /MT(前月比+$10 )
アラビアンライト原油の4月1日~30日の平均価格は$85.8470/BBLです。
尚、5月CPのアラビアンライト原油熱量換算比は、プロパンで78.9%、ブタンで79.9% となっております。
過去のCP推移はこちらをクリックしてください。
4月30日に5月のARAMCO価格が発表されましたので次の通りご報告致します。
5月CP
プロパン $ 555 /MT(前月比±$0 )
ブタン $ 555 /MT(前月比+$10 )
アラビアンライト原油の4月1日~30日の平均価格は$85.8470/BBLです。
尚、5月CPのアラビアンライト原油熱量換算比は、プロパンで78.9%、ブタンで79.9% となっております。
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上旬: BRENT: $84.93 ⇒ $85.61 WTI: $80.42 ⇒ $81.53
上昇要因:①4月2日のOPECプラス主要産油国による予想外の追加減産表明をきっかけとした需給逼迫懸念②EIA週報(4/5)の米原油在庫前週比370万バレル減など。
下落要因:①弱い米経済指標の発表を受けた米景気減速やエネルギー需要先細りに対する懸念②米連邦準備理事会(FRB)による利上げ継続観測③ドル高・ユーロ安の進行など。
中旬: BRENT: $85.61 ⇒ $81.10 WTI: $81.53 ⇒ $77.29
上昇要因:①エネルギー消費大国である中国の需要回復期待②米連邦準備理事会(FRB)による早期利上げ停止観測が台頭③国際エネルギー機関(IEA)が月報で2023年の石油需要が過去最大の水準になるとの見通しを示した一方、OPECプラス減産を背景に供給見通しを下方修正し、需給逼迫観測が広がったこと④ドル安・ユーロ高の進行など。
下落要因:①EIA週報(4/12)での米原油在庫前週比60万バレル増②米経済がリセッション(景気後退)入りするとの警戒感③OPECが月報で、欧米などでの経済活動の鈍化を踏まえ、今年4─12月の世界の石油需要予測を下方修正したことなど。
下旬: BRENT: $81.10 ⇒ $79.54 WTI: $77.29 ⇒ $76.78
上昇要因:①中国で5月の労働節連休に伴って移動の機会が増え、同国内のエネルギー需要が高まるとの期待②EIA週報(4/26)で米原油在庫が前週比510万バレル減など。
下落要因:①金融システム不安の再燃や消費者景況感指数の落ち込みを背景に景気後退懸念が強まる中、リスク資産とされる原油にも売りが入ったことなど。
上旬: CP先物 $565 ⇒ $565
原油相場の上昇が支援材料となったものの、米国からの潤沢な供給が下押し要因となり上値を抑えたため、LPG相場は小幅な値動きに留まった。
中旬: CP先物 $565 ⇒ $555
大半の買い手がプロパンのスポット需要を満たし需要が減退したことに加え、OPECプラスによる追加減産のLPG需給への影響は限定的との見方が広がる中、5月後半着と6月前半着の需給緩和感が下押し要因となり相場を押し下げた。
下旬: CP先物 $555 ⇒ $545
原油安が下押し要因となり相場を押し下げた。一方、一時的なパナマ運河の混雑で6月前半に極東に到着するカーゴの到着タイミングが遅れる可能性が浮上したこと、中国勢の買い気などが支援材料となり下げ幅を縮小した。
4月30日(日)に発表された5月CPは、プロパン$555/トン(前月対比±0)、ブタン$555/トン(前月対比+10)となった。
プロパンは、中東品と米国品の潤沢な供給、不需要期の到来による日韓元売りの購買意欲減退、LNG価格下落に伴う熱調用需要減少によって供給過剰感が醸成されたことが下押し要因となったものの、4月後半にPDHマージンの回復に伴い中国勢の石化需要が顕現したことに加え、一時的なパナマ混雑懸念が相場の下支え要因となり、前月から据え置きの$555となった。ブタンよりプロパンの方が需要減の傾向が強く、プロパンとブタンの価格差がフラットとなった。
原油相場は、金融不安や欧米での利上げ長期化を背景とする世界経済先行き不安が下押し要因となり上値を抑えている一方で、エネルギー消費大国である中国の需要拡大期待やOPECプラス主要産油国による5月から年末までの追加減産決定を受けた需給引き締まり観測、国際エネルギー機関(IEA)による2023年の石油需要が過去最大の水準になるとの見通しが支援材料となり底堅く推移している。
LPG相場は、原油相場次第ではあるものの、夏場に向けて不需要期が意識され、上値が重いと予想する。供給面では、OPECプラス追加減産の中東産LPG需給への影響は軽微との見方がある一方、6月積み以降の影響については不透明との見方もあり、引き続き状況を注視したい。また、米国では米プロパン在庫が過去5年間の同時期と比較しても高水準で推移し、在庫に対する楽観的な見方が広がっているため、競合する米国価格は上値が重い状況となっている。ブタンは米国での冬季ガソリンブレンドシーズンが終了したため、ブタンが極東に流れやすい環境が想定されており、夏場のドライブシーズン到来まではブタン相場は落ち着くと予想する。今後は、米国需給バランスの変化に加え、OPECプラス追加減産影響、新造船の竣工ラッシュによるフレート市況への影響、マージン回復や夏場の新規PDHプラント立ち上げによる中国PDH向け需要動向、パナマ運河の通峡待ちの増減等を要注視。
6月CPは5月31日(水)頃発表予定。