8月31日に9月のARAMCO価格が発表されましたので次の通りご報告致します。
9月CP
プロパン $ 625 /MT(前月比+$5)
ブタン $ 660 /MT(前月比+$20)
アラビアンライト原油の8月1日~31日の平均価格は$86.794/BBLです。
尚、9月CPのアラビアンライト原油熱量換算比は、プロパンで87.8%、ブタンで94.0%となっております。
過去のCP推移はこちらをクリックしてください。
8月31日に9月のARAMCO価格が発表されましたので次の通りご報告致します。
9月CP
プロパン $ 625 /MT(前月比+$5)
ブタン $ 660 /MT(前月比+$20)
アラビアンライト原油の8月1日~31日の平均価格は$86.794/BBLです。
尚、9月CPのアラビアンライト原油熱量換算比は、プロパンで87.8%、ブタンで94.0%となっております。
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上旬: BRENT: $83.77 ⇒ $87.72 WTI: $80.34 ⇒ $82.13
上昇要因:8月6日、イランは事実上閉鎖状態にあるホルムズ海峡を通過する航路設定についてオマーンと合意したと明らかにするも、なお調整が必要であるという認識を示したこと、8月7日、イランでは、米国やイスラエル関連船舶の同海峡通航を禁じる計画が国会で協議されていると報道があり、地域の安定への障壁が高いことが再度懸念されたこと、8月10日、イランは米国による大規模な賠償を含む諸条件を満たさない限り海峡を再開しない方針を示し、米国もこれをけん制、進展ムードから一転供給不安が再度意識されたこと、など。
下落要因:8月3日、トランプ米大統領が対イラン攻撃の中止を表明、OPECプラス有志国による9月の生産目標を日量18万8000バレル引上げを合意など供給不安感が一服したこと、8月4日、米国がホルムズ海峡の再開に向けてイラン側と一両日中に合意に達する可能性があるとの見方を示し、仲介国カタールも交渉が進展していると示したこと、など。
中旬: BRENT: $87.72 ⇒ $93.78 WTI: $82.13 ⇒ $87.83
上昇要因:8月14日、UAE国営石油会社(ADNOC)は同社関連船舶2隻がホルムズ海峡でイランの攻撃を受けたと発表、同海峡の航行再開には時間を要するとの見方が強まったこと、8月17日、米-イランが戦闘終結に向け6月に署名した覚書は60日間の交渉により最終合意を目指すとしていたが、緊張緩和に至らず延長されない見通し、短期解決は難しいと再評価されたこと、8月20日、トランプ米大統領はイランに対する新たな経済制裁を発動する意向を示し、イランに対する追加制裁の具体内容とそれに対するイランの反発への警戒が強まったこと、など。
下落要因:8月13日、OPECは月報にて26年の世界石油需要の見通しを4カ月連続で下方修正、世界的な需要減退への懸念が強まり供給ひっ迫懸念が若干弱まったこと、など。
下旬: BRENT: $93.78 ⇒ $90.49 WTI: $87.83 ⇒ $85.76
上昇要因:8月21日、米国のイランに対する追加制裁を実施する方針に対し、イラン側はいかなる新たな脅威にも「壊滅的」な報復を行うと米国をけん制したこと、8月27日、米国はイランとの和平協議を行っておらず経済的圧力強化に注力、仲介国に対しても覚書に沿った協議には応じない意向を発信しており、先行き不透明感が増したこと、など。
下落要因:8月25日、イランとオマーンはホルムズ海峡での安全な航行再開に向けた枠組みで合意。暫定航路設置や機雷除去プログラムなどが盛り込まれており、進展があったと評価されたこと、8月26日、トランプ米大統領はホルムズ海峡の機雷を全て除去したと言及、米イランの仲介国パキスタンからも和平協議で大きな進展があったと報道があり、緊張緩和への期待が高まったこと、など。
上旬: CP先物 $569 ⇒ $572
9月CP先物は8月CP対比大きく低い値からスタート。7月後半に続いていた米-イラン間の攻撃の応酬はしばらく落ち着いていたものの、先行き不透明感は未だ拭えず、原油の変動に合わせて反応をしつつもマーケットは様子見の環境であり大きな変動は見られなかった。
中旬: CP先物 $572 ⇒ $618
原油価格に連動する形で続伸、8月CP価格の水準に漸近するような形となった。ホルムズ海峡の通峡船の数も引き続き大きな変化はなく、LPGにおいても7月中旬以降で中東品の出荷に大きな改善は見られていなかった。またフーシの影響によりサウジ西海岸からの出荷は前月比で縮小傾向となっていることが明らかに。
下旬: CP先物 $618 ⇒ $625
CP発表前数日間の価格流動性は限定的。発表されたCP価格はマーケットの先物価格より若干高めの水準となった。中東産ブタンの供給不透明感が継続する中で限られた代替供給ソースからの調達競争が続いていた中で、主たる代替供給元となる米国にてガソリンブレンド向けブタン需要増加が見込まれたことでブタンの市場価値が相対的に上昇、プロパン比でブタンの方が高い値付けとなった。
・8月31日(月)に発表された9月CPは、プロパン$625/トン(前月対比+$5)、ブタン$660/トン(前月対比+$20)。
・9月CP先物価格は、先月に引き続き原油価格に連動した先物価格推移となったが、前月までと比較し大きな乱高下は見られなかった。
・6月下旬から7月中旬にかけて、イラン-米国間でMOUが締結されたことにより、ホルムズ海峡を往来する船の数は増加したが、7月下旬の情勢再悪化によりまた低水準に戻り、8月を通して同水準までの顕著な回復は見られなかった。しかしながらLPGにおいてもサプライヤー勢のハンドル船によりUAEのFujairah港やオマーンのSohar港などの沖合、またはインド西海岸沖などのホルムズ海峡外側において、LPGを船から船へ引渡しを実施する動きは一定数継続されており、中東諸国からの供給は戦争前の40%程度は維持されていた(イラン・サウジ西海岸を含む)。供給懸念は継続しているものの顕著な不足は叫ばれておらず、マーケットも各種事象に一喜一憂せず冷静な対応であったという印象。
・一方で船舶を狙った攻撃は断続的に発生しており船舶Ownerはホルムズ海峡通峡への慎重な姿勢を崩していない。7月下旬から再燃している、フーシによる紅海航行船舶への攻撃も各エネルギー製品の調達ルートに影響を及ぼしており、迂回航路を選択せざるを得ないケースが続いている模様。船舶市況は高止まり、CPも値崩れは起きにくい環境。
・サウジアラビア東海岸は2月に発生した設備事故により出荷が滞っていたが9月より出荷体制が整うことを確認。しかし実際にはホルムズ海峡を経ての出荷は難しく、供給懸念縮小要素にはならず。
・中東の代替供給元となる米国でブタンの国内需要増が見込まれる中でも中東からのブタンカーゴ出荷の回復見通しが不透明であることから、プロパンとブタンの価格差は前月より拡大($35)した。
・6月中旬に米国-イラン間で締結されたMOUは60日を待たずして条項履行が怪しくなり、8月中旬に60日が経過するも、延長もなされず立ち消えた状態となった。一部サプライヤーの自発的な船舶コントロールによって一定量のアラビア湾からのLPG出荷は継続しているものの、ホルムズ海峡を巡る混乱は続いており、正常化にはまだまだ時間がかかるという見方が強い。
・3月以降中東品が大幅減少したことにより需要地アジア圏で米国品の調達が恒常化している中、パナマ通峡の競争率は上がっており、通峡枠確保のためのオークション費用も高騰。8月に入り恒常的に$1milオーバー、最大で約$5.3milものオークション結果が発表されている。その最中パナマ運河においてエルニーニョ現象による水不足への対策として通峡枠の削減がアナウンスされており、通峡枠確保のための競争はさらに拍車がかかることが考えられる。米国からアフリカ喜望峰経由アジアの航海もコストが高くフレート価格も上昇、枠確保難易度上昇から調達タイミングが不透明として、これから冬場に差し掛かってくる中で米国品依存の脆弱性も露見している。中東カーゴ出荷の正常化はマーケットとしても望まれている状況。
・冬場に向け、中東からのブタン供給量が例年比で大きく絞られる中で米国でも消費増が見込まれており、プロパンと比較してもより需給タイトになる可能性が見込まれている。これを受け、ブタンを使用する各需要家はブタンの早めの調達ルート確保を検討している。
・例年であれば秋ごろに中東サプライヤーとのの契約更改となるが、今年は現時点では判断できることが少なく既に例年からの遅延が発生。情勢を見つつ、徐々に交渉に入っていくものと見られるが、現状スケジュールは不透明。