<2025年9月2日>
【原油マーケット】
(/bbl) | 週初 | 週終 | +/- | |
---|---|---|---|---|
BRENT | $68.80 | $68.12 | -$0.68 | ↓ |
AL | $72.23 | $71.32 | -$0.91 | ↓ |
WTI | $64.80 | $64.01 | -$0.79 | ↓ |
↓ウクライナ情勢を巡るロシアとウクライナの首脳会議実現に向けた動向が注視される中、トランプ米大統領は、和平実現について2週間以内に見通しが分かるとした上で「非常に重要な決断」を下す考えを示したこと。
↓OPECプラスの有志8カ国は9月7日に10月の生産方針を決定する会合を予定しており、OPECプラスは増産を進めることで市場シェア回復を目指しており、需給の緩みを意識した売りが優勢となったこと。
↓米国では夏のドライブシーズンが終盤を迎えることで需要鈍化にも警戒感が広がり、原油の重しとなったこと。
↑ロシアの製油所や輸出関連のインフラに対するドローン攻撃を強めており、地元当局はロシアのノボシャフチンスクの製油所ではウクライナのドローン攻撃により、火災が続いていること。
↑EIAの週報によると、原油在庫は前週比240万バレル減と、市場予想を上回る取り崩しとなり、需給引き締まり観測が高まったこと。
↑ロシア産原油を大量に購入しているインドに対し、25%の追加関税を発動。インドへの25%の相互関税に上乗せされ、同国からの輸入品に対する関税率は計50%となる。米国によるインドへの追加関税措置を背景に、世界のエネルギー供給の流れに影響が生じるのではないか、との警戒感から原油が買われたこと。
【LPGマーケット】
(/MT) | 限月 | 週初 | 週終 | +/- | |
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CP先物 P | 10月 | $532.85 | $528.39 | -$4.46 | ↓ |
CP先物 B | 10月 | $509.85 | $505.39 | -$4.46 | ↓ |
米国先物 P | 9月 | $359.49 | $359.49 | $0.00 | → |
中東マーケット
↑原油価格の下落に伴い、プロパン・ブタン両種共に下落。
→インドでの在庫高から、需要は強くなく、CP発表前ということもあり中東FOBの商談は聞かれなかった。一方で、9月は中東品以外の非米国産カーゴが減少する見通しであることと、パナマ混雑による米国品の極東デリバリー遅延が懸念されること、また、ブタンについてはナフサとの価格差が拡大していることから、石化用途が増加し価格が下支えされる想定から、9CPは8月据え置きのプロパン$520、ブタン$490での発表となった。
米国マーケット
相場週間平均:$359.49米国指標の情報はこちら(会員専用)
→プロパン・ブタン両種共に横ばいの値動き。
↓EIA在庫統計で事前予想1.9mil bblの積み上げに対し、1.73mil bbl積み上げの在庫量93mil bblにて発表。東海岸からの出荷が増加し、プロパンの分留が減少したことが積み上げ高減少の要因。
↑足元まで堅調な積み増しが見られ、10月中旬頃までの在庫積み増しシーズンの終了までに在庫量は100mil bblを超える見通しであるものの、極東価格の上昇影響もあり、MBは下支えされた。
欧州マーケット
↑プロパン・ブタン両種共に上昇。
→9月の需給バランスは均衡しており、追加需要は聞こえず、先週にスポット売買は聞かれなかった。プロパン/ナフサの格差は健全なレベルを維持しており、プロパンは石化原料向けに有利な環境。
アジアマーケット
↑プロパン・ブタン共に週を通して上昇。
↑毎月最終週はCP発表前で落ち着きが見られるものの、9月後半着のポジションをカバーするために成約が続いた。8月の米国出荷量は7月とほぼ同水準であったものの往路復路共にパナマオークション費用が上昇する局面があり、極東価格上昇のサポート要因となった。一方で8月の中東出荷数はVLGC4隻分増加し、アフリカ・マレーシア産のカーゴ販売もあり、供給を後押しした。
フレート、バンカーマーケット
(/MT) | 週初 | 週終 | +/- | ||
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フレート | 中東-日本 | $84.67 | $83.83 | -$0.83 | ↓ |
バンカー | LSMGO | $665.50 | $656.00 | -$9.50 | ↓ |
フレートマーケット
先週火曜日の欧州祝日明け以降、米国で$150を下回る成約が複数件続き、船・カーゴの供給量は略バランスしているものの、先週水曜日の全米在庫統計で積み上げ量が事前予想対比減少。米国-極東経済性が船市況をサポートせず、下落のセンチメントとなった。中東は成約が続かず、また9月後半からは中東限定船(米国寄港不可の船)が複数隻中東積み地に戻る見込みで、また10/14から施行予定の米国USTR規制により、中国船主・オペレーター船が米国寄港を避ける傾向から、中東での船供給量が増加しやすくなることが想定される。
9月1日時点における9月AEフレート想定値は、P 11,700円/t、B 10,100円/t
バンカーマーケット
バンカー相場(LSMGO)は $665.50で始まり、 $656.00で週を終えた。
先物マーケット
(/MT) | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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CP先物 P | $520.00 | $528.39 | $540.30 | $546.30 |
CP先物 B | $490.00 | $505.39 | $518.30 | $530.30 |
米国先物 P | $359.49 | $366.27 | $370.83 | $374.74 |
【価格推移】
サウジCP推移表
2025年8月CPは以下の通りです($/MT)。
プロパン$520/MT(前月比-$55)、ブタン$490/MT(前月比-$55)
A/L (7月1日~31日平均、$72.231)の熱量換算比は、P: 87.8% (前月比-11.4%) 、B: 83.9% (前月比-11.4%)。
過去のCP推移はこちらをクリックしてください。