マーケットレポート(weekly)

<2026年3月30日>

【原油マーケット】

(/bbl) 週初 週終 +/-
BRENT $99.94 $112.57 $12.63
AL $164.98 $120.83 -$44.15
WTI $88.13 $99.64 $11.51

3月23日、トランプ米大統領がイランとの敵対関係の「完全かつ全面的な解決」に向け、「生産的な対話を行った」とSNSに投稿。イランとの対話進展を明かしたことや発電所攻撃計画の延期を指示したことで中東産エネルギーの供給不安が大きく後退し急落。この現状に対して国際エネルギー機関(IEA)のピロル局長は、1970年代の2度の石油危機を合わせたよりも損害が大きいと指摘した。
3月24日、ロイター通信は、米国はイランとの軍事衝突を終結する合意に強い意欲を示しているとした上で、イスラエル高官らはイラン側が米国の要求を受け入れる可能性は低いと報じた。
米紙ニューヨーク・タイムズは、米国防総省が対イラン軍事作戦の一環で、陸軍空挺(くうてい)部隊の派遣を検討していると報じ、ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)がサウジアラビアの事実上の最高権力者ムハンマド皇太子がイラン攻撃を決断するのは時間の問題だとする関係者の見方も伝えた。中東情勢の沈静化と相反する報道が相次ぐ中、エネルギー供給の混乱を巡る懸念は根強く、原油は買い戻される展開となった。
3月24日夕方に1か月近くの停戦が発表される可能性があるとロイター通信から報道があり、24日の時間外取引で原油は売り優勢となり下落。
3月25日、前日の停戦可能性を示す報道から一転、イランの国営英語放送局プレスTVは25日午前、イラン側は米国の提示した停戦計画に盛り込まれた内容に対して「過剰だ」と反発し、拒否したと報道。これを受け同日内で原油は買い戻され、前日からの下落幅を打ち消す動きを見せた。
中東情勢の緊張緩和期待と戦闘長期化に伴う供給リスクへの根強い警戒感が入り交じる中、米/イラン間の相反する報道が続き不安定な値動きが続いた。

【LPGマーケット】

(/MT) 限月 週初 週終 +/-
CP先物 P 4月 $593.28 $645.08 $51.80
CP先物 B 4月 $588.28 $640.08 $51.80
米国先物 P 3月 $397.91 $445.46 $47.54

中東マーケット

プロパン・ブタン共に上昇。
ホルムズ海峡封鎖は継続され、中東からの積み出しはほぼ途絶。米国/イラン間の停戦に関する様々な報道が飛び交っており、依然として供給不安は継続。
4月以降のCP価格は想定が難しい環境が続いており、原油及びアジアマーケットの上昇も相まって上昇傾向となっている。今後もボラティリティが高い環境は継続する見通し。

米国マーケット

相場週間平均:$445.46米国指標の情報はこちら(会員専用)
プロパン・ブタン共に上昇。
先週のEIA全米在庫統計(プロパン)は前週比+48万バレルであるものの、要因はターミナルの設備不良による遅延が大きく4-5月まで影響する見通し。欧州/アジアに加えてインドへの輸出が増加しており、3月のインドにおける米国LPG輸入量は過去最高数量を記録。各地域において米国産LPGの需要は高く、上昇基調が維持された。

欧州マーケット

プロパン・ブタン共に上昇。
米国産LPGのアジア/インドへの輸出増に加えて、米国ターミナルの出荷設備不具合も相まってプロパン・ブタンとも価格は上昇した。
引き続き物理供給がタイトなマーケットが予想され、LPG輸入価格の高騰により、欧州域内の下流事業者は、例年の季節性とは異なる急激な値上げへの対応を余儀なくされている。

アジアマーケット

プロパン・ブタン共に下落。
週中盤にイランが”敵対的ではない船舶”についてはホルムズ海峡の通峡を認める声明を出したことにより一時下落したものの、翌日にはイラン側が米国の停戦要求を拒否した報道が発信されたため供給懸念が再燃し後半にかけて上昇基調となった。米国の出荷設備不良による遅延影響は4月以降も継続する見込みであり、供給不安が解消される環境ではないため、週中で±$200程度の値動きが見られたことからも、引き続き供給面はタイトで、ボラティリティの高い市場環境が続くと見られる。

フレート、バンカーマーケット

(/MT) 週初 週終 +/-
フレート 中東-日本 $122.00 $117.75 -$4.25
バンカー LSMGO $1,947.75 $1,750.00 -$197.75

フレートマーケット

中東にポジショニングしていた船が一部米国向けに仕向けられたことで船供給量はやや増加したものの、週明けに5月月初米国積み向けの船成約が一気に進んだことで相殺され、米国-極東マージンが保たれていることから価格感もmid-high$160sを維持。バックワード環境下、パナマ復路通峡のオークション費用が高騰しており、パナマックス船にプレミアムを支払う成約が複数件続いたことも下支え要因。4月米国スポット成約数は45と記録的となったが、Targa・Enterpriseでの荷役遅延も聞かれており、リフティング数は減少すると想定。数週間をかけて徐々に落ち着く市況感と想定。

3月30日時点における4月AEフレート想定値は、P 19,300円/t、B 17,000円/t。

バンカーマーケット

バンカー相場(LSMGO)は $1,947.75で始まり、 $1,750.00で週を終えた。

先物マーケット

(/MT) 3月 4月 5月 6月
CP先物 P $545.00 $750.00 $651.00 $645.00
CP先物 B $540.00 $800.00 $645.00 $637.00
米国先物 P $445.46 $448.71 $450.67 $452.62

【価格推移】

サウジCP推移表

2026年3月CPは以下の通りです($/MT)。
プロパン$545/MT(前月比±$0)、ブタン$540/MT(前月比±$0)
A/L (2月1日~28日平均、$68.577)の熱量換算比は、P: 96.9% (前月比-9.2%) 、B: 97.4% (前月比-9.2%)。
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