<2025年11月5日>
【原油マーケット】
| (/bbl) | 週初 | 週終 | +/- | |
|---|---|---|---|---|
| BRENT | $65.62 | $65.07 | -$0.55 | ↓ |
| AL | $69.95 | $68.61 | -$1.34 | ↓ |
| WTI | $60.15 | $60.98 | $0.83 | ↑ |
↓米政府は前週、ロシア石油大手ロスネフチとルクオイルを制裁対象に指定。一方、ドイツのライヒェ経済相は28日、米政府がロスネフチのドイツ事業について、対ロ制裁の対象外にすると書面で保証したと明らかにした。ドイツ事業がロシアの管理下にないためという。また、米国が対ロ追加制裁を発動して以来、インドの製油業者がロシア産原油の新規購入を停止していると伝わった。このほか、国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は28日、過剰な生産能力により、石油輸出国に対する制裁の影響は限定的との見方を示した。対ロ制裁が世界の供給にもたらす影響が引き続き注視される中、過度な供給混乱への警戒感が幾分和らぎ、今週半ばは原油は売りが優勢となった。
↑米エネルギー情報局(EIA)が午前に公表した週報によると、24日までの1週間の米原油在庫は前週比690万バレル減少。市場予想(ロイター通信調べ)の20万バレル減に比べ、大幅な取り崩しを示した。また、ガソリンとディスティレート(留出油)の在庫も予想を大きく上回る減少幅となり、国際石油市場の需給バランスが供給過剰に傾くとの懸念が後退し、相場は回復。
↑トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は30日、韓国南部・釜山で会談した。中国政府は会談後、米国が問題視していたレアアース(希土類)輸出規制の導入を1年間延期すると発表。トランプ氏は対中関税を10%引き下げる方針を示した。ベセント米財務長官は30日、FOXビジネスとのインタビューで、中国との貿易合意が「来週にも署名される」との見通しを示した。米中の貿易摩擦が激化するとの警戒感が和らぐ中、エネルギー需要見通しにも楽観的な見方が広がり、原油が買いが先行した。
【LPGマーケット】
| (/MT) | 限月 | 週初 | 週終 | +/- | |
|---|---|---|---|---|---|
| CP先物 P | 12月 | $473.16 | $489.00 | $15.84 | ↑ |
| CP先物 B | 12月 | $463.16 | $477.00 | $13.84 | ↑ |
| 米国先物 P | 11月 | $337.97 | $341.31 | $3.33 | ↑ |
中東マーケット
↑プロパン・ブタン両種共に上昇。
↑月末のCP発表にて、11CP価格が市況予測対比高くついたことで、週末最終値は期先評価が上昇。現物商談は、CP発表や米中首脳会談が予定されていたことから、積極的な動きが見られず鈍化していたが、11月以降冬季需要に伴う買い気が強まる可能性があると市場では想定されている。
米国マーケット
相場週間平均:$341.31米国指標の情報はこちら(会員専用)
↓↑プロパンは下落、ブタンは上昇。
↓EIA在庫統計で、事前予想の0.96mil bblの積み上げに対し、24日の週で輸出が3か月ぶりの低水準にまで落ち込んだことを受け、2.50mil bbl積み上げの在庫量105.68mil bblにて発表された。
欧州マーケット
↑プロパン・ブタン両種共に上昇。
↑ガソリンブレンド需要の回復により在庫は約9万トン(▲8.4%)取り崩され、2か月ぶりの低水準となる103.8万トンとなり、価格上昇要因となった。
→一方低気温による暖房需要は影響軽微となり、スポット取引は依然として限定的であり、様子見の状態が続いている。米中協議の行方を巡る不透明感が商談を停滞させており、活発な商談は聞こえなかった。
アジアマーケット
↑プロパン・ブタン両種共に上昇。
↑今週のマーケットはCP発表を控え、週中盤の大きな価格変動は見られなかったものの、市況予想対比で高めに設定された11月CP価格と米中協議後の貿易摩擦緩和観測を受けて反発。インドと中国の堅調な需要に加え、冬季に典型的な米国ブタン供給の逼迫により、アジア価格も両品共に引き続き強含みの傾向。
フレート、バンカーマーケット
| (/MT) | 週初 | 週終 | +/- | ||
|---|---|---|---|---|---|
| フレート | 中東-日本 | $51.75 | $60.83 | $9.08 | ↑ |
| バンカー | LSMGO | $730.75 | $734.00 | $3.25 | ↑ |
フレートマーケット
31日の米中首脳会談で米中貿易戦争が緩和方向となる予想が強く、また昨日発表の在庫統計でも過去最大の在庫高にて発表されたことからアーブ経済性が一気に回復し、成約も進んだことから、米国船市況を押し上げる展開となった。10月の中東出荷数は9月対比減少し、スポット成約数も減少したことで販売時期を逃したUSTR規制対象の中国船が売り唱えを下げたことから、BLPG1は先週末に$51程度まで下落。今週に入り、米国船マーケットが上昇したことから中東も下支えされる局面。尚、USTR規制並びに中国寄港料については1年間の実施延期で纏まると見られており、極端なWestプレミアムは解消される見通し。
11月5日時点における12月AEフレート想定値は、P 11,400円/t、B 9,900円/t
バンカーマーケット
バンカー相場(LSMGO)は $730.75で始まり、 $734.00で週を終えた。
先物マーケット
| (/MT) | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 |
|---|---|---|---|---|
| CP先物 P | $475.00 | $489.00 | $488.00 | $491.00 |
| CP先物 B | $460.00 | $477.00 | $473.00 | $481.00 |
| 米国先物 P | $341.31 | $347.73 | $350.99 | $352.29 |
【価格推移】
サウジCP推移表
2025年11月CPは以下の通りです($/MT)。
プロパン$475/MT(前月比-$20)、ブタン$460/MT(前月比-$15)
A/L (10月1日~31日平均、$67.229)の熱量換算比は、P: 86.2% (前月比+3.7%) 、B: 84.6% (前月比+4.4%)。
過去のCP推移はこちらをクリックしてください。


