マーケットレポート(weekly)

<2026年4月20日>

【原油マーケット】

(/bbl) 週初 週終 +/-
BRENT $99.36 $90.38 -$8.98
AL $106.21 $101.65 -$4.56
WTI $99.08 $83.85 -$15.23

4月13日、11-12日に仲介国パキスタンで代表団による停戦協議が行われたものの合意に至らず、米軍はイランの港湾に船舶を出入りさせないための海上封鎖を実施すると発表。トランプ大統領は「他国とも連携し、イランが原油を売却できないようにする」と表明した。
4月14日、ロイター通信はパキスタンとイラン高官の話として、米国とイランの交渉チームが今週中に再びパキスタンを訪れ、和平に向けた協議を行う可能性があると報道した。このほか、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、イランのアラグチ外相のテレグラムに投稿されたフランスのバロ外相との電話会談を引用し、アラグチ外相が米国との協議で多くの懸案事項において交渉に進展があったと述べたと報じており、和平協議進展への期待が強まる中で供給不安が和らぎ、急反落した。
4月15日、イラン国営英語放送局プレスTVは、パキスタンの軍トップがイラン入りし、米国とイランの再協議実現にむけた調整が大詰めを迎えたもようだと伝えた。供給混乱の長期化への不安と米イランの和平協議進展への期待により、相場は綱引き状態となった。
4月16日、レビット米大統領報道官は記者会見で、「対話は生産的で継続中だ」と述べ、停戦再協議に向けた調整の進展を強調した。一方、イスラエルのメディア報道によると、同国当局者は「現時点で停戦には近づいていない」と述べた。停戦合意後もイスラエルはヒズボラへの攻撃を継続しており、米イラン協議の進展を妨げている。
4月17日、イランのアラグチ外相は、イスラエルとレバノンの停戦合意を踏まえ、米国との残りの停戦期間中はすべての商船に対し、原油輸送の要衝ホルムズ海峡を「全面的に開放する」とSNSで表明。トランプ米大統領はイランに謝意を示すとともに、イスラエルにこれ以上レバノンを攻撃しないよう、強くけん制した。さらに、トランプ米大統領が「イランはホルムズ海峡を二度と封鎖しないことで合意した」とSNSで明かすと、相場は下げ幅を拡大し、午前に80.56ドル付近まで沈む場面があった。

【LPGマーケット】

(/MT) 限月 週初 週終 +/-
CP先物 P 5月 $693.76 $652.32 -$41.44
CP先物 B 5月 $732.76 $691.32 -$41.44
米国先物 P 4月 $402.80 $385.54 -$17.26

中東マーケット

プロパン・ブタン共に下落
瞬間的なホルムズ海峡通峡再開の宣言を受け、中東からの供給再開に対する期待感から売りが優勢となり下落した。
輸入の90%ほどを中東産LPGに頼るインドにおいては、足元の供給不足を受けて新しい調達先を模索しており、ロシア産LPGへの入札を発表している。

米国マーケット

相場週間平均:$385.54米国指標の情報はこちら(会員専用)
プロパン・ブタン共に下落。
先週のEIA在庫統計は77.90mil bblと先週比+0.30mil bbl。
世界的な供給不足の代替として期待されている米国産LPGの在庫は引き続き積みあがっているものの、輸出基地のインフラ制約や船舶運賃の高騰によって下支えされている。
また、南米においては中東戦争によって特定地域へのエネルギー依存の脆弱性が再認識され、特定の出荷地に依存しないLPGの使用を促進する動きもみられている。

欧州マーケット

プロパン・ブタン共に下落。
欧州では今週、中東での戦争が始まって以来の最安値を記録した。米国からの潤沢な供給が需要を上回っており、春を迎えた温暖な気候が後押しする形で需要を抑えた。

アジアマーケット

プロパン・ブタン共に下落。
5月着の需要を確保した買い手が多く、需要は軟化した。ブタンはインド向けの需要が強く極東向け供給は限られており、依然として潤沢ではなく、プロパンとの値差はほぼ横ばいで推移。
一方で6月到着のカーゴ確保についてはパナマ運河の混雑からタイミングが読みづらく、若干の逼迫感が予測されている。

フレート、バンカーマーケット

(/MT) 週初 週終 +/-
フレート 中東-日本 $143.25 $161.25 $18.00
バンカー LSMGO $1,590.50 $1,338.25 -$252.25

フレートマーケット

中東はトランプによる先週7日のホルムズ海峡の即時開放を条件とした2週間停戦宣言後、イラン側の合意が見られないため13日にはアメリカ側もホルムズ海峡を逆封鎖する旨を宣言。
(対象をイラン港湾寄港船に限る) 海外・邦船主ともにホルムズ海峡の実質通峡不可であるスタンスは変わらずの状況。船現物取引もYanbu積みを除き成約はなかったものの、BLPG1は今週火曜の$143から木曜時点では$161へと値を上げた。
米国はパナマ運河のオークション費用高騰が作用し、引き続き旧パナマ船型にはプレミアムが付与された取引になるとともに、一部船主は前港揚地出航時点でパナマ通峡予約が取れない場合はケープ航路を選択するなど、トンマイル上昇に寄与する動きがみられたことも作用し、BLPG3も今週月曜の$190から木曜時点では$230へと大幅に値を上げた。

20日時点における5月AEフレート想定値は、P 19,700円/t、B 17,800円/t。

バンカーマーケット

バンカー相場(LSMGO)は $1,590.50で始まり、 $1,338.25で週を終えた。

先物マーケット

(/MT) 4月 5月 6月 7月
CP先物 P $750.00 $689.00 $620.00 $603.00
CP先物 B $800.00 $727.00 $645.00 $623.00
米国先物 P $385.54 $404.40 $407.03 $405.73

【価格推移】

サウジCP推移表

2026年4月CPは以下の通りです($/MT)。
プロパン$750/MT(前月比+$205)、ブタン$800/MT(前月比+$260)
A/L (3月1日~31日平均、$126.286)の熱量換算比は、P: 72.4% (前月比-24.5%) 、B: 78.3% (前月比-19.1%)。
過去のCP推移はこちらをクリックしてください。