産業用需要創造

「LPガス事業の位置づけ向上」を実現するには、需要減退への対応が必須です。
アストモスでは、LPガスの経済性、環境性、可搬性等を活かし、発電用途までを視野に入れた、産業用分野での新たな需要創造を展開してまいります。

新たな需要創造の方向性(産業用需要の開拓)

わが国の工場で使われている化石燃料の中で、LPガスの割合は9%と非常に小さく、過去から国内産業の基盤を支えてきた重油、また1990年代から拡大した天然ガスが主役となっています。LPガスは、1994年以降、輸入価格が高騰、乱高下したことから、産業用の需要開発が進められず、食品加工・塗装乾燥・窯業などの一部の工場での利用に留まっております。

一方で、重油は、天然ガスへの転換により、年々シェアは低下していますが、非都市ガスエリアを中心に全国にまだ約1,650万KL(LPガス換算1,300万t)の需要があります。

重油・LNGと比較し、価格安定性・競争力向上が顕在化しつつある今、LPガスには、天然ガスと並ぶクリーンなガス体エネルギーとして、産業用途の新領域を拡大できる機会が到来しています。

アストモスは、LPガスが本来持つ、燃焼特性(高効率、低騒音、大きなターンダウン比)、環境特性(低CO2、低NOx、サルファフリー)、省力化(機器運転、メンテ)、可搬性(物流・貯蔵低コスト)、全国をカバーする供給体制、オンサイト型エネルギーとしての災害対応力等を活かし、火力発電所・コージェネレーションでの需要創造、ボイラーや工業炉等の熱用途、GHPや吸収式冷凍機などの空調用途等での利用拡大に取り組んでまいります。

アストモスの取り組み