CP価格

5月31日に6月のARAMCO価格が発表されましたので次の通りご報告致します。

6月CP
プロパン $ 750 /MT(前月比-$100 )
ブタン  $ 750 /MT(前月比-$110 )

アラビアンライト原油の5月1日~31日の平均価格は$117.024/BBLです。
尚、6月CPのアラビアンライト原油熱量換算比は、プロパンで78.2%、ブタンで79.3% となっております。

過去のCP推移はこちらをクリックしてください。

CP決定の背景

原油先物価格の推移


上旬: BRENT: $107.58 ⇒ $107.51 WTI: $105.17 ⇒ $105.71

上昇要因:①欧州連合(EU)が打ち出したロシア産石油の輸入禁止方針を受けた需給逼迫への警戒感②5月5日にOPECプラスがオンラインで閣僚級会合を開催し、大幅増産の見送りで合意したことなど。
下落要因:①中国での新型コロナウイルス感染拡大が続く中、エネルギー需要への慎重な見方②中国の景気減速懸念に加え、FRBの金融引き締め方針、米景気減速懸念を背景に米株式相場が大幅安となったことなど。

中旬: BRENT: $107.51 ⇒ $112.55 WTI: $105.71 ⇒ $113.23

上昇要因:①主要中継ルートの使用停止により、ロシア産天然ガスのウクライナ経由での欧州への輸送量が約25%減少したとの報②欧州を中心とした根強いエネルギー供給不安③ガソリン価格高を眺めた買いが入ったこと④中国が都市封鎖の段階的な解除方針を示したことによる需要期待⑤EIA週報(5/18)で米原油在庫が前週比340万バレル減、ガソリン在庫480万バレル減など。
下落要因:①新型コロナウイルス対策強化の影響で中国経済統計が悪化②米連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な利上げに伴う景気減速懸念③EUのロシア産原油禁輸についての協議が合意に至らず、供給混乱に対する過度の懸念が後退したこと④欧米株安を嫌気など。

下旬: BRENT: $112.55 ⇒ $122.84 WTI: $113.23 ⇒ $114.67

上昇要因:①EIA週報(5/25)で米原油在庫が前週比100万バレル減と予想以上に減少し、需給逼迫観測の強まり②米国での夏のドライブシーズンを控え、原油の需給が逼迫するとの見方③5月30日に欧州連合(EU)がロシア産石油の輸入禁止で合意し、供給ひっ迫懸念が高まったこと④中国でのロックダウン(都市封鎖)の段階的な緩和による中国のエネルギー需要回復期待など。
下落要因:①米景気減速懸念②石油輸出国機構(OPEC)加盟国の増産観測が報じられたことなど。

CP先物価格の推移

上旬: CP先物 $803 ⇒ $815

シンガポールなど連休のため流動性低い状況だったが、連休明けの中国勢の買い気などが相場を下支えした。

中旬: CP先物 $815 ⇒ $765

原油高が支援材料となった一方、LPG需給面では中国勢の買い気が一服したことに加え、インド勢のスポット需要が低調、米国の堅調な輸出、中東品の潤沢な供給により需給が緩み、下落基調で推移した。

下旬: CP先物 $765 ⇒ $760

原油相場が上昇した一方、LPGの6月マーケットでは中国勢やインド勢の買いが弱いことに加え、米国の堅調な輸出により需給が緩和したことが下押し要因となり相場を押し下げた。ブタンは、中東品の潤沢な供給が下押し要因となり上値が重かった。

 

6月CPについて

5月31日(火)に発表された6月CPは、プロパン$750/トン(前月対比-$100)、ブタン$750/トン(前月対比-$110)となった。原油高が相場を下支えしたものの、LPG需給環境面で、極東の不需要期突入に加えて中国のロックダウン長期化を背景に中国PDH勢などからの需要が弱かったこと、インド需要が低調に推移したことが下押し要因となってLPGバリューが下落し、前月AL対比78%台(プロパン)となった。ブタン相場は、アジア圏でのブタン需要後退が下押し要因となり下落し、プロパンとブタンの価格差は0となった。

今後のマーケットの見通し

原油相場は、中国政府が上海/北京を対象に実施しているロックダウンを実質的に解除することを発表し、世界最大の石油輸入国である同国の需要回復期待に加え、欧州連合(EU)がロシア産石油の輸入禁止で合意したことによる供給ひっ迫懸念、米国ドライブシーズン到来に伴う需給のタイト化が原油の需給逼迫に拍車を掛けるとの懸念が上昇要因となり相場を押し上げ、5/31時点でBRENTが$122台、WTIが$114台で推移。一方、中国や米国の景気後退懸念に加え、OPECプラスが生産協定からのロシア除外を検討し、一部の湾岸諸国の加盟国が今後数カ月内の増産計画に着手しているとの報が下押し要因となって上値を抑えている。今後は、OPECプラス生産についての協議の行方、長期化するロシアのウクライナ侵攻の影響などを注視したい。
LPG相場は、原油相場次第ではあるものの、LPG需給面では、夏に向かい需要が減退し需給が緩和することから軟調に推移する見通し。欧州からの引き合いが強い米国では出荷量が高水準を維持。また、米国内ガソリン需要増加に伴うブレンド用のブタン需要を受け、ブタン高となっている。極東プロパン/ブタン価格差はフラット前後の為、極東に米国ブタンが流入しずらくなっているものの、アジア圏ではブタン需要が後退しているため需給ひっ迫感は無く、極東で急激にブタン高が進行しそうな気配はみられない状況。今後の注目点として、船舶市況の急騰により経済性が悪化し、米国カーゴの積み出しキャンセルが増加する可能性に加え、パナマ運河混雑も市場を左右する要因となるため、市場動向を注視したい。また、OPECプラスによる減産幅縮小のLPG供給への影響、中国ロックダウン緩和に伴う需給への影響も引き続き注視。
7月CPは6月30日(木)頃発表予定。