CP価格

2月28日に3月のARAMCO価格が発表されましたので次の通りご報告致します。

3月CP
プロパン $ 625/MT(前月比+$20 )
ブタン  $ 595/MT(前月比+$10 )

アラビアンライト原油の2月1日~28日の平均価格は$61.854/BBLです。
尚、3月CPのアラビアンライト原油熱量換算比は、プロパンで123.2%、ブタンで 119.0%となっております。

過去のCP推移はこちらをクリックしてください。

CP決定の背景

原油先物価格の推移


上旬: BRENT: $56.35 ⇒ $61.47 WTI: $53.55 ⇒ $58.68

上昇要因:①米北東部での大雪に伴う暖房需要増加②OPECプラスが2月3日開催の合同閣僚監視委員会(JMMC)で現行の生産方針を確認し、サウジアラビア主導の大幅な協調減産が続くことへの安心感が広がったこと③米議会民主党が新型コロナウイルス経済対策として総額1兆9,000億ドルの予算案を上下両院に提出し、景気回復への期待感の高まり④米エネルギー情報局(EIA)が今年の米原油生産見通しを従来予想から下方修正⑤EIA週報で米原油在庫が前週比660万バレル減少など。
下落要因:①EIA週報で米ガソリンが在庫430万バレル増加②高値警戒感による利益確定の売りなど。

中旬: BRENT: $61.47 ⇒ $63.93 WTI: $58.68 ⇒ $60.52

上昇要因:①バイデン米大統領が掲げる大型追加経済対策の実現期待②新型コロナウイルスワクチン普及による経済正常化への思惑③サウジアラビアによる自主減産④イエメン内戦でサウジアラビア主導の有志連合軍が武装組織フーシが発射した無人機を迎撃し、中東地政学的リスクへの警戒感の高まり⑤米テキサス州での異例の寒波に見舞われた影響による石油供給網の混乱⑥EIA週報で米原油在庫が前週比730万バレル減少、中間留分在庫が340万バレル減少など。
下落要因:①OPECが月報で今年の世界石油需要見通しを下方修正②国際エネルギー機関(IEA)が世界石油供給は依然需要を上回っていると指摘③サウジアラビアが石油価格の持ち直しを受け、数カ月以内に産油量を増やす計画との報など。

下旬: BRENT: $63.93 ⇒ $66.13 WTI: $60.52 ⇒ $61.50

上昇要因:①異例の寒波に見舞われた米南部での石油供給網の復旧遅延見通し②OPECプラスが3月4日開催予定の会合で4月以降も現行の協調減産枠を概ね維持するとの見方③米株価が史上最高値を更新し、景気回復期待を背景にエネルギー需要見通しに楽観的な見方が広がったことなど。
下落要因:①高値の反動による利益確定の動き②バイデン米政権がトランプ前政権が離脱したイラン核合意への復帰についてイラン側と対話する方針を示し、地政学的リスクへの警戒感が後退したことなど。

CP先物価格の推移

上旬: CP先物 $561 ⇒ $569

プロパン、ブタンともに上昇した。原油相場の上昇をフォローし、堅調に推移した。一方、旧正月のため中国等からの買い気が少なかったことに加え、パナマ運河混雑の影響で遅れたカーゴが到着する見込みから供給過剰感が下押し要因となり、上値を抑えた。

中旬: CP先物 $569 ⇒ $617

米国での記録的な寒波による米国相場高騰の影響に加え、米国湾岸での濃霧による米国品荷役遅延のため供給逼迫懸念が高まったことが上昇要因となり、大きく上昇した。

下旬: CP先物 $617 ⇒ $616

米国湾岸での濃霧の影響で閉鎖していたヒューストンシップチャネルが再開し、供給逼迫懸念が後退したことが下落要因となり小幅に値を下げた。

 

3月CPについて

2月28日(日)に発表された3月CPはプロパン:$625/トン(前月対比+$20)、ブタン:$595/トン(前月対比+$10)となった。プロパンは2年5か月ぶりの高値となった。原油相場の上昇に加え、サウジアラビアの自主減産により副産物であるLPG供給量が削減されたこと、米国の大寒波による国際相場高の影響が上昇要因となりLPG相場を押し上げた。

今後のマーケットの見通し

原油相場は、BRENTは$65、WTIは$60を突破し、新型コロナウイルスが世界的に流行する以前の水準へ回復した。今後は、ワクチン普及が進むことを前提に世界経済やエネルギー需要回復への期待感に加え、OPECプラスによる協調減産が概ね維持されることが引き続き相場を下支えする見通し。一方で、OPECプラスの4月以降の協調減産幅の段階的な縮小や、サウジアラビアの自主減産終了が相場の下押し要因となる可能性がある。今後は、3月4日OPECプラス会合での協議の行方に加え、バイデン米政権が掲げるクリーンエネルギー政策の影響、経済正常化に伴う需要回復について注視したい。
LPG相場は、プロパンは冬季需要期のピークを過ぎ、気温の上昇に伴い軟化基調で推移すると予想する。また、ブタンは、新型コロナウイルスによる行動規制の影響で依然需要低調な状況が続いており、上値は重い。今後は、4月以降のサウジアラビア自主減産終了に伴うLPG供給量回復の可能性に加え、米国湾岸での濃霧の影響による荷役遅延の影響、経済正常化に伴うLPG需給バランスの変化を注視したい。
4月CPは3月31日(水)発表予定。