CP価格

10月31日に11月のARAMCO価格が発表されましたので次の通りご報告致します。

11月CP
プロパン $ 540/MT(前月比-$115)
ブタン  $ 525/MT(前月比-$130)

アラビアンライト原油の10月1日~31日の平均価格は$80.821/BBLです。
尚、11月CPのアラビアンライト原油熱量換算比は、プロパンで81.5% 、ブタンで80.3% となっております。

過去のCP推移はこちらをクリックしてください。

CP決定の背景

原油先物価格の推移

上旬: BRENT : $84.98⇒$80.26 WTI : $75.30⇒$70.97
上昇要因:①中国国有石油大手シノペックが9月のイラン産原油の輸入を半減②トランプ米政権がNAFTA再交渉でメキシコに加えてカナダとも合意③対イラン制裁の再発動による供給ひっ迫懸念など。
下落要因:①サウジアラビアとロシアの増産計画報道②米国内増産観測など。

中旬: BRENT : $80.26⇒$76.17 WTI : $70.97⇒$66.82
上昇要因:①世界的な株安連鎖に歯止めがかかったことによる投資家心理の改善②イランやサウジからの石油供給停滞懸念③サウジ記者殺害問題をきっかけとした地政学的リスクの高まりなど。
下落要因:①米株価急落の影響②トランプ米政権が対イラン制裁の再発動をめぐり一部国の適用除外を検討③米原油在庫前週比650万バレル増加(4週連続増)④OPECとIEAが今年と来年の石油需要を下方修正⑤11月の米シェールオイル生産量が過去最高水準に達する見通しなど。

下旬: BRENT : $76.17⇒$75.47 WTI : $66.82⇒$65.31
上昇要因:①米ガソリン在庫(前週比320万バレル減)と中間留分在庫(410万バレル減)の取り崩し②米国株の大幅反発によるリスク警戒感の後退など。
下落要因:①米中貿易戦争やイタリア財政不安、中東の地政学的リスクを背景とした世界的株安の進行②サウジのファリハエネルギー相が産油国が12月に協調(増産)延長での合意を望んでいると表明したこと③米原油在庫が前週比320万バレル増加(5週連続増)など。

 

CP先物価格の推移

上旬:CP先物 :$668 ⇒ $607
中国国慶節休みのためプレーヤーが少なく流動性に乏しい状況だった。米プロパン在庫が市場の期待に反して積み増されたことに加え、10月カーゴのキャンセルが少なく多くのカーゴが極東に流入したことが極東価格の下落につながった。

中旬:CP先物 :$607 ⇒ $538
原油相場の大幅下落に釣られて大きく値を下げた。また、米プロパン在庫が10月に入っても市場の期待に反して2週連続で積み増しだったことも相場の圧迫要因となった。

下旬:CP先物 :$538 ⇒ $535
穀物乾燥用需要が順調なことを受けて米プロパン在庫が取り崩されたことが支援材料となり相場を下支えした。

 

11月CP、10月MBについて

11月CPはプロパンが$540、ブタンが$525と概ね市況通りとなった。中東や豪州からのブタンの供給過剰感を受け、プロパン高・ブタン安が顕著になった。プロパンはサウジでポリプロピレン工場火災とアルハワ石化のPDH装置の修理のためプロパンの国内需要が減少しており、余剰になったプロパン・ブタンがSPOTで13万トン以上販売されたこともあり軟化基調で推移した。中国はPDH装置もフル稼働しており依然として需要が堅調なものの、スポットが安くなったタイミングで在庫を積み上げたため現在買う余地が少ない状況にあり、今後冬季に向けて在庫がはけ始めてから再び需要が高まると見込まれる。
10月MBは米国の生産量が高水準で推移していることによる供給過剰感がモントベルビュー価格の下げ要因となった。

今後のマーケットの見通し

11月のLPGマーケットは、世界的な経済不安のため先行き不透明な中、冬場の需要期に差し掛かるため暖房需要の本格化に伴い緩く堅調に推移すると見込まれる。足元AL対比熱量換算はプロパン・ブタンともに80%台前半と前月に比べて大きく下落しているが、原油市場が下落局面の時はAL対比は低くなりやすいことが下落理由の一つであり、今後、現在よりは原油対比でのバリューが上がる可能性がある。今後のマーケット注目点は11月5日の米国による対イラン経済制裁の再発動の影響、OPEC加盟国・非加盟国による12月以降の増産合意についての協議の行方(現在の協調減産は今月末で期限が切れる)が挙げられる。