CP速報

7月28日に8月のARAMCO価格が発表されましたので次の通りご報告致します。

8月CP
プロパン $285/MT(前月比-$10)
ブタン  $290/MT(前月比-$20)

アラビアンライト原油の7月1日~29日の平均価格は$43.481/BBLです。
尚、8月CPのアラビアンライト原油熱量換算比は、プロパンで79.9%、ブタンで82.5%となっております。

過去のCP推移はこちらをクリックしてください。

CP決定の背景

原油先物価格の推移

上旬: BRENT : $50.35 ⇒ $48.47     WTI : $48.99 ⇒$46.80
$50近辺で安定推移していた原油相場は、カナダやナイジェリア、リビアの石油生産能力が徐々に回復に向かうとの見方から今後、再び供給が過剰になるとの懸念が広がり、値を下げた。また、これに加え6月末に英国の欧州連合(EU)離脱が決定したことも市場を圧迫する要因となった。

中旬: BRENT : $48.47 ⇒ $46.20     WTI : $46.80 ⇒ $44.75
国際エネルギー機関(IEA)が月報で、今後の世界的な供給過剰への警戒が必要と発表したことや、米国の原油在庫の積み増しが相場を押し下げる要因となったが、相場の下げすぎ感から買い戻しが入り下げ幅は抑えられた。また、トルコで発生したクーデターは失敗に終わり、原油相場への影響は限定的だった。

下旬: BRENT : $46.20 ⇒$42.46     WTI : $44.75 ⇒ $41.60
米国の原油在庫の積み増しや、石油掘削リグの稼動数が4週間連続で増加していることなどを背景に更に下げ幅を拡大している状況。また、米国のドライブシーズンにも関わらず、ガソリン在庫が積み増していることも市場の供給過剰懸念を再燃させている一つの要因となっている。一方で相場の上昇要因はほとんど聞かれず、月初から約$9値を下げている状況。

 

8月CP先物価格の推移

上旬:CP先物 :$305 ⇒ $305
中東各社の在庫高が観測されており、中東からの販売意欲は引き続き旺盛であり、複数の成約も聞かれていた。在庫高の影響かタスウィークのアクセプタンスで積み日が約1週間近く前倒しで発表され、取引の流動性が高まると見られたが、原油相場の下落などの弱材料も見られたことからCP先物は横ばいとなった。

中旬:CP先物 :$305 ⇒ $290
中東各社のアクセプタンスが出揃い、サウジアラムコ、アドノックともに一部のカーゴの積み日が一週間近く前倒しとなった模様。引き続き中東各社のスポットでの販売意欲が強く、複数の成約が聞かれた。しかし、CP先物は原油相場の下落や、不需要期ということもあり、取引流動性が少なく、値を下げた。

下旬:CP先物 :$290 ⇒ $278
CP発表を控え、更に動きが鈍化する中、ブタンに対する需要は更に弱く、極東相場のプロパンとブタンは同値となっている。CP先物は引き続き原油相場の下落に釣られ値を下げた模様。

 

8月CPについて

7月28日(木)に発表された8月CPはプロパン:$285 、ブタン:$290と概ね各社の予想通りとなった。夏場の不需要期の影響や、極東各社の在庫高により取引の流動性が非常に乏しい状況が継続している。中東産ガス国の在庫も未だ高く、スポットカーゴの販売意欲が積極的に聞かれている。また、プロパンとブタンとの価格差が縮小しているが、これは中国勢のブタン在庫の積み増しや、プロパン、ブタン混載カーゴが安値で取引されていることが要因となっていると見られる。

今後のマーケットの見通し

不需要期のピークに差し掛かり、引き続き供給過剰が継続する可能性がある一方、7月、8月積みで15隻近くの米国カーゴが採算の悪化から引取りのキャンセルをされているため、9月以降徐々に市場にタイト感が広がる可能性が見えてきている。一方足元は原油相場の下落もあり弱含んで推移しており、今後の価格動向に関しては引き続き注意が必要。