CP価格

3月30日に4月のARAMCO価格が発表されましたので次の通りご報告致します。

4月CP
プロパン $ 560/MT(前月比-$65 )
ブタン  $ 530/MT(前月比-$65 )

アラビアンライト原油の3月1日~31日の平均価格は$65.422/BBLです。
尚、4月CPのアラビアンライト原油熱量換算比は、プロパンで104.4%、ブタンで 100.2%となっております。

過去のCP推移はこちらをクリックしてください。

CP決定の背景

原油先物価格の推移


上旬: BRENT: $63.69 ⇒ $69.63 WTI: $60.64 ⇒ $66.02

上昇要因:①テキサス州を襲った寒波のため製油所が相次いで稼働を停止した影響により米ガソリン在庫が前週比1,360万バレル減、中間留分が970万バレル減となったこと②OPECプラスが4月の生産方針について現行水準での減産規模の据え置きを決定③サウジの石油施設がイエメンのフーシ派による攻撃の対象となったとの報④大型の米追加経済対策や新型コロナウイルスのワクチン供給拡大を背景に景気回復ペースが加速するとの観測など。
下落要因:①米原油在庫が2,160万バレル増と大幅な積み増し②イエメンのフーシ派による攻撃の対象となったサウジの石油施設に被害が無かったこと③EIA週報で米原油在庫が前週比1,380万バレル増となり供給過剰懸念が再燃④米長期金利の上昇への警戒感など。

中旬: BRENT: $69.63 ⇒ $64.62 WTI: $66.02 ⇒ $61.55

上昇要因:①バイデン大統領が新型コロナウイルス危機に対応する1兆9,000億ドル規模の追加経済対策法案に署名し、景気回復期待が高まったこと②急落の反動で安値拾いの買いが入ったことなど。
下落要因:①景気回復に伴うインフレ高進への警戒感②欧州で新型コロナウイルス新規感染者数が再び増加しロックダウンが再導入されたことに加え、英製薬大手アストラゼネカ製ワクチンの副反応を巡る懸念から接種ペースが鈍化し、燃料需要の見通しに対する懸念が強まったこと③EIA週報で米原油在庫が前週比240万バレル増、米ガソリン在庫が50万バレル増、中間留分が30万バレル増加したことなど。

下旬: BRENT: $64.62 ⇒ $63.54 WTI: $61.55 ⇒ $59.16

上昇要因:①スエズ運河で3月23日に座礁したコンテナ船の離礁作業が難航しているとの報を受け、原油供給が滞る懸念が高まったことなど。
下落要因:①英国の変異ウイルスが猛威を振るうドイツで感染拡大阻止のためのロックダウン(都市封鎖)の期限延長を発表、フランスも3月20日からパリ首都圏を含む地域の営業や移動の規制を強化し、エネルギー需要見通しに対する楽観的な見方が後退②ワクチン普及の遅れに対する懸念③新型コロナウイルスの世界的な感染再拡大を懸念した売りが再燃など。

CP先物価格の推移

上旬: CP先物 $571 ⇒ $577

原油相場の上昇が支援材料となったものの、米国湾岸での霧やパナマ混雑が一時的に一服し、需給逼迫感が和らいだことが下押し要因となり相場の上値を抑えた。日韓台で石化需要が散見されるが、相場には先安感が漂っている。

中旬: CP先物 $577 ⇒ $577

米国湾岸での霧による荷役遅れに加え、パナマ運河での滞船日数の増加が下支え要因となったものの、原油相場の下落が下押し要因となり軟調に推移した。

下旬: CP先物 $577 ⇒ $560

プロパン、ブタンともに下落した。サウジからのスポット供給は限定的であるものの、カタールやクエートなどからの中東品スポット供給が潤沢なことが下押し要因となり値を下げた。一方、米国湾岸での霧による荷役遅れに加え、パナマ運河での滞船日数の増加が相場の下支え要因となった。

 

4月CPについて

3月30日(火)に発表された4月CPはプロパン:$560/トン(前月対比-$65)、ブタン:$530/トン(前月対比-$65)となった。需要面では、インドとインドネシアからのスポット需要が弱い状況。供給面では、サウジアラビアの自主減産により副産物であるLPG供給量が削減されているものの、他の中東諸国からのLPG供給が潤沢なことに加え、アラムコからのブタン追加供給により、需給緩和感が下押し要因となり、前月対比で値を下げた。

今後のマーケットの見通し

原油相場は、4月1日の会合でOPECプラスが協調減産幅を5月から7月まで日量35-45万バレル程度ずつ縮小し、減産緩和を段階的に進めていくことで合意したことが足もと相場の支援材料となっている。また、サウジアラビアが自主的に実施してきた日量100万バレルの減産も、5月に日量25万バレル、6月に35万バレル、7月に40万バレル程度ずつ縮小する見通し。一方、欧州やインドでの新型コロナウイルス感染再拡大を背景に、エネルギー需要の回復ペース鈍化懸念が下押し要因となり、相場の上値を抑えている。今後は、OPECプラス減産緩和や新型コロナウイルス感染拡大の状況を注視したい。
LPG相場は、需要面では、需要期を終え、北半球での気温の上昇に伴い暖房需要は減少傾向。供給面では、米国湾岸での霧による荷役遅延やパナマ混雑の影響で米国品到着遅延が懸念されるものの、中東産LPGスポット供給量が潤沢な中、全体的には需給緩和感があり、原油相場次第ではあるが夏場にかけて徐々に下落していくと予想する。今後は、サウジ減産緩和に伴うLPG供給量への影響に加え、米国湾岸での霧やパナマ混雑の状況について注視したい。
5月CPは4月29日(木)頃発表予定。