CP価格

5月28日に6月のARAMCO価格が発表されましたので次の通りご報告致します。

6月CP
プロパン $ 430/MT(前月比-$95)
ブタン  $ 415/MT(前月比-$115)

アラビアンライト原油の5月1日~31日の平均価格は$71.082/BBLです。
尚、6月CPのアラビアンライト原油熱量換算比は、プロパンで73.8% 、ブタンで72.2%となっております。

過去のCP推移はこちらをクリックしてください。

CP決定の背景

原油先物価格の推移

上旬: BRENT: $72.18 ⇒ $70.62 WTI: $63.60 ⇒ $61.66
米中貿易摩擦の激化懸念が下げ材料となり相場は下落した。一方、イランをめぐる地政学的リスクの高まりに加え、EIA週報で米原油在庫が前週比400万バレル減少したことが相場を下支えした。

中旬: BRENT: $70.62 ⇒ $72.18 WTI: $61.66 ⇒ $62.99
中東の地政学的リスクの高まりに加えOPEC減産維持の可能性が相場の支援材料となったものの、米原油在庫増加に加え、トランプ米政権が自国の企業と中国の防犯・監視システム最大手の杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)との取引を制限する措置を検討しているとの報を受けて米中経済関係の悪化懸念が再燃し、相場は大幅下落した。

下旬: BRENT: $72.18 ⇒ $64.49 WTI: $62.99 ⇒ $53.50
米中貿易摩擦の激化懸念に加え、トランプ米大統領がメキシコに関税を課すと表明したことを受け、両国間で行われている原油などエネルギー製品の輸出入に影響が及ぶのではないかとの懸念が下げ要因となり大幅下落した。一方、大幅下落の反動による安値拾いの買い、米中西部の洪水により原油貯蔵地である米クッシングからの輸送が抑制されたことが相場の下支え要因となった。

 

CP先物価格の推移

上旬: CP先物 $455 ⇒ $458
月初はアジアで複数の祝日があったことからマーケットは流動性低い状況だった。米国輸出正常化による米国品の極東への流入に加え、それまで相場を牽引してきたインドからの需要が減退したこと、米国内需要の低下による米プロパン在庫の積み増しが圧迫要因となり相場を押し下げた。

中旬: CP先物 $458 ⇒ $437
5/10にヒューストンで大型ガス運搬船が小型船2隻と衝突し航路が閉鎖されたことを受けて一時的に相場は上昇したものの、原油相場の下落、インド需要減、米ガソリンブレンドシーズンの終了によりブタン需要が一服したこと、インドでの滞船の影響によるフレート相場の上昇が下げ要因となり軟調に推移した。

下旬: CP先物 $437 ⇒ $428
原油相場の下落と供給増加を受けて大きく下落した。ブタンの需要が低迷している状況が続いている。

 

6月CP、5月米国価格指標について

5月28日(火)に発表された6月CPはプロパンが$430、ブタンが$415となり、概ね市場の予想通りの水準で設定された。
不需要期に入ったことに加え、原油価格の急落を受けて前月対比で大きく下落した。米中貿易摩擦の影響により、米国品が日本や韓国といった極東に流入しやすい状況の中、プロパンは潤沢な供給を受け下落した。ブタンはインドと中国からの需要の後退が下げ要因となり、前月を大きく下回る水準で設定された。

5月米国プロパンは$297(前月対比-$30)となった。油価の下落、米国内の需要減少が下げ要因となった。また、ブタンは米国ガソリンブレンド需要の一服による在庫増が重しとなり下落した。

今後のマーケットの見通し

6月のLPGマーケットは、不需要期に向け、値を下げて推移すると想定される。原油相場は米国内の高在庫、米中貿易摩擦激化による需要減のリスクなどの下押し材料が目立っている。今後は、米国内のパイプライン不足解消による供給量増加、OPECプラスの協調減産継続についての協議の行方(いつ、どの程度なのか)、米中貿易摩擦の行方、インド沖での滞船の状況を注視する必要がある。
7月CPは6月30日(日)発表予定。