CP価格

8月30日に9月のARAMCO価格が発表されましたので次の通りご報告致します。

9月CP
プロパン $ 600/MT(前月比+$20)
ブタン  $ 635/MT(前月比+$40)

アラビアンライト原油の8月1日~31日の平均価格は$74.471/BBLです。
尚、9月CPのアラビアンライト原油熱量換算比は、プロパンで98.3% 、ブタンで105.4% となっております。

過去のCP推移はこちらをクリックしてください。

CP決定の背景

原油先物価格の推移

上旬: BRENT : $72.39⇒$72.61 WTI : $67.66⇒$67.20
上昇要因:①イラン産原油供給停滞懸念など。
下落要因:①OPECの7月産油量が日量3,264万バレルと今年最高に達したこと②米中の貿易摩擦激化に対する警戒感が再燃など。

中旬: BRENT : $72.61 ⇒$74.78 WTI : $67.20⇒$67.86
上昇要因:①7月のサウジアラビアの産油量が前月比約20万バレル減少(日量1,029万バレル)②IEAが月報で2019年の世界石油需要増加見通しを日量11万バレル引き上げ③米中貿易摩擦緩和に向けた協議の進展への期待感④トルコやアルゼンチンへの新興国の経済・通貨危機に対する根強い警戒感⑤7月のサウジアラビア産油量の減少など。
下落要因:①中国の7月の貿易統計でのエネルギー需要の減速②OPECが2019年のOPEC非加盟国の供給量予想を上方修正など。

下旬: BRENT : BRENT : $74.78⇒$77.42 WTI : $67.86⇒$69.80
上昇要因:①イランとベネズエラの供給不安②EIA週報で米原油在庫が前週比260万バレル減少③米石油掘削リグ稼働数の減少(8/24時点:前週比9基減、累計860基)など。
下落要因:①米政府が10月1日から11月30日まで戦略石油備蓄(SPR)を1,100万バレル放出することを表明②トランプ米政権が中国に対して新たに160憶ドル相当の中国製品に25%の追加関税を課し、中国も同規模の報復措置を即日実施したこと③世界的な貿易摩擦激化への懸念④米石油掘削リグ稼働数の増加(8/31時点:前週比2基増、累計862基)⑤6月の米原油生産量が日量1,067万4,000バレルと過去最高水準に達したことなど。

 

CP先物価格の推移

上旬:CP先物 :$560 ⇒ $565
米国ターミナルでのトラブル発生による生産への影響、モントベルビューとFEIの価格差縮小、フレートの高騰を受け9月積米国玉の経済性が悪化しキャンセル圏が近づいたことが相場の上昇要因となった。一方、殆どキャンセルのみられなかった7月/8月積米国玉が極東に流入したことによる現物への下落圧力、米プロパン在庫の積み増し(前週比180万バレル増)が相場の下げ要因となった。

中旬:CP先物 :$565 ⇒ $590
中東各社のアクセプタンスが出揃い取引が活発化。米プロパン在庫の取り崩し(前週比94万バレル減)、EIAが潤沢な輸出を鑑み本年の在庫ピークを8,043万バレルに下方修正したこと、イランのLPG輸出量減少が上昇要因となり堅調に推移した。

下旬:CP先物 :$590 ⇒ $600
油価の上昇と買い気の強さを受けてプロパン、ブタンともに強含んだ。また、米中関税問題を背景に中国勢の米国品売/非米国品買の動きが加速した。ブタン相場は中東出しのプロパン/ブタン混載カーゴの需給が引き締まったことから上昇し、FEIプロパンとブタンの価格差が8/30時点で$55まで拡大。一方、米プロパン在庫の積み増し(前週比256万バレル増)が重しとなったが相場への影響は限定的だった。

 

9月CP、8月MBについて

中国政府が8月23日に米国産LPGの輸入品に25%の関税を実行し中東積みのLPGに需要が集中していることに加え、米国による対イラン経済制裁発動により他の中東産ガス国積みのLPGも引き合い強い状況。中国勢がプロパン単体の米国品を売り、ブタン共積みが多い中東品の需要が高まっており、ブタン高の状況が継続している。10月CPは9月30日(日)発表予定。
MBは堅調に推移した。上述の通り、米中貿易摩擦の影響がアジアのブタン価格を押し上げる方向に作用しており、米国ブタンに対する輸出需要からMBブタンも堅調に推移した。

今後のマーケットの見通し

冬場に向けた在庫積み上げ等の購入意欲の高まりからLPGの原油対比バリューは堅調に推移すると見込まれる。プロパンとブタンの価格差は今後米国ブタンの流入が継続すれば徐々に縮小すると予想される。原油市場は、米国による経済制裁により再び引き締まっており、今後の原油市場の注目点は、10月から11月の米国戦略備蓄放出、12月に予定されているOPECのイラン産原油輸出の減少分の穴埋めが可能かに焦点をあてた協議など。米国在庫は継続して積み増すと想定されるが、天候要因で変動する秋口の穀物乾燥需要やハリケーンによる輸出設備への影響等を注視する必要がある。