CP速報

10月31日に11月のARAMCO価格が発表されましたので次の通りご報告致します。

11月CP
プロパン $ 390/MT(前月比+$50)
ブタン  $ 440/MT(前月比+$70)

アラビアンライト原油の10月1日~31日の平均価格は$48.886/BBLです。
尚、11月CPのアラビアンライト原油熱量換算比は、プロパンで97.3%、ブタンで111.3%となっております。

過去のCP推移はこちらをクリックしてください。

CP決定の背景

原油先物価格の推移

上旬: BRENT : $50.89 ⇒ $52.41     WTI : $48.81 ⇒ $50.79
9月下旬にアルジェリアにて石油輸出国機構(OPEC)の非公式会合が実施され、OPEC各国が生産調整を実施することで合意したことを受け、両油種ともに大きく値を上げ、本年度最高値を記録した。これに加え米国の原油在庫が5週間連続で減少していたことや、ハリケーンマシューの米国襲来を警戒した買いも相場を大きく押し上げる要因となった。

中旬: BRENT : $52.41 ⇒ $51.38     WTI : $50.79 ⇒ $50.43
生産調整を決定したOPECに対して、ロシアが生産抑制に対して歩み寄る姿勢を見せ、OPEC、ロシアともに原油相場が$50を上回る水準を維持するための政策に合意するとの見方が広がり更に値を上げると見込まれたが、原油相場が上がるにつれ利益確定の売りや米国のリグ数の増加が聞かれ始め、弱含んで推移した。

下旬: BRENT : $51.38 ⇒ $48.3     WTI : $50.43 ⇒ $46.86
イラクがOPECの生産調整は自国抜きで実施して欲しいとの意見を表明したことや、10月のOPEC産油量が更に増加するとの見方からOPECの生産調整の実効性及び更なる生産調整、減産への懐疑的な見方が広がり大きく値を下げた。また、北海のバザード油田が操業を再開したことから今後更に供給過剰に拍車が掛かるとの見方が広がったことも、相場を押し下げる要因となった。

 

11月CP先物価格の推移

上旬:CP先物 :$342 ⇒ $364
原油相場の上昇を受けプロパン、ブタンともに値を上げた。中国が国慶節の祝日のため、買い気が薄くなると見込まれたが、一部中国プレーヤーが積極的な購入意欲を見せていたことも相場を押し上げる要因となった。

中旬:CP先物 :$364 ⇒ $385
堅調な買い気に釣られプロパン、ブタンともに値を上げた。ブタンを含むカーゴの需要が大きく高まり、プロパンとブタンの価格差は一時$60と大きく拡大した。極東市場では、買い手が非常に多く見られ、一日に少なくとも7件近くの買い唱えが提示される状況も散見され、プロパンとブタンは本年度の最高値を更新した。

下旬:CP先物 :$385 ⇒ $381
原油相場の下落や月末のCP発表が近づいていたことから徐々に取引の流動性は低下し、プロパンとブタンの価格差も$50まで縮小した。サウジアラムコが実施したヒヤリングでは各社プロパンは$370~$390、ブタンは$410~$435のレンジで返答したとのこと。また、CP発表直前にサウジアラムコがプロパンのスポットカーゴを$395で販売していた模様。

 

11月CPについて

11月CPはプロパンが$390、ブタンが$440と本年度最高値を更新した。冬場の需要を見越した各社プレーヤーからの堅調な買い気が大きく、ブタンに関しては欧州、中国含む複数のプレイヤーからの買い気が高まり10月CPと比べ、プロパンとブタンの格差も大きく開く結果となった。

今後のマーケットの見通し

冬場に向けた需要は聞かれるものの、原油相場が再び値を下げている状況のため価格の伸び幅は限定的となる可能性がある。また、極東相場が大きく値を上げたことから、今後米国カーゴの極東市場への流入が予測される。11月30日にOPECの定例総会が実施される予定となっており、原油の生産調整に何らかの大きな動きがあると考えられる。